セレナがフェド杯復帰、ダブルスに出場予定 [フェド杯アメリカ対オランダ]
2月9、10日に世界各地で開催される女子国別対抗戦、フェドカップ・ワールドグループ1回戦。
アメリカ・ノースカロライナ州アッシュビルのUSセルラー・アリーナ(室内ハードコート)で行われる「アメリカ対オランダ」戦で、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が競技復帰するのを待ち望んでいるファンは、もう一日待たなければいけない。
母親になって5ヵ月のセレナは、少なくとも土曜日のシングルスでプレーすることはない。彼女は日曜日のダブルスで、ローレン・デービス(アメリカ)とペアを組み、オランダのレスリー・ケルクホーフ とデミ・シヒュースと対戦する予定になっている。
「これは間違いなく長いプロセスの始まり」とセレナは言った。「体調はいいわ。私は日に日に、よりよくなり、より強くなっているの。それは私が毎日、自分に言い聞かせていることでもある」。
36歳のセレナは、2017年1月のオーストラリアン・オープン以来、公式戦をプレーしていない。彼女はその大会で優勝を遂げたあと、大会期間中にはすでに妊娠していたことを公表した。
セレナは今週末に行われるフェド杯で、アメリカ代表としてシングルスをプレーする予定にはなっていないが、変わる可能性も秘めている。アメリカのキャシー・リナルディ監督は、土曜日の試合後に日曜日のラインアップを変更することもできるのだ。
リナルディは金曜日に「明日(土曜日)の様子を見て、その後を調整する」と言った。
初日の第1シングルスはビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)とアランチャ・ラス(オランダ)、第2シングルスはココ・バンダウェイ(アメリカ)とリシェル・ホーヘンカンプ(オランダ)が対戦する予定だ。昨年優勝国のアメリカは、タイトル防衛がかかった戦いが始まる。
セレナは昨年12月30日にアブダビでエキシビションマッチをプレーしたが、それ以外で試合をプレーしておらず、一年前のオーストラリアン・オープン以降の公式戦復帰に注目が集まっている。
金曜日にセレナは、今後のスケジュールをどのように管理するかはまだ決まっておらず、今年残り3つのグランドスラム大会もすべてプレーするかは、わからないと言った。セレナのグランドスラム・タイトルは現在〈23〉で、マーガレット・コート(オーストラリア)が持つ〈24〉の記録に並ぶまであと一つと迫っている。
「それが長期的な目標であることに間違いないけれど、でも今の私のメインゴールは戦いにとどまることなの」とセレナは言った。「もちろん〈25〉を確かに見ているけれど、それとは言わないわ。私は自分に限界を作りたくない」。
セレナの愛娘アレクシス・オリンピア・オハニアンは昨年9月1日に生まれた。ソーシャルニュースサイト「 レディット(Reddit)」の創業者の一人であるアレクシス・オハニアンと結婚したセレナは、母になることを「素晴らしい旅」と表現した。
「私が経験してきた人生の中でもっとも楽しいことだった」と彼女は言った。「これはまったく新しい経験で、幸せを感じているし、最高の母親になることをこれからも楽しむわ」。
ツアー復帰を目指すセレナにとって、娘がそばにいることによって恩恵が受けられると言った。
「彼女がいるから、私は本当に本当にポジティブでいられる。難しいことがあっても、彼女のおかげで毎日それを乗り越えられる」
姉ビーナスは、妹セレナの育児の様子に感銘を受けている。「彼女は私が今まで見てきた中で最高の母親だと思う。彼女は全部、自分自身でやっているの」。
ビーナスは、セレナが母親となり彼女をどのように変えたのかと聞かれて、「彼女は若々しくて、子供のような心が残っている。母親になると、ときに若さを失い、日常が深刻になってしまうような変化が起きることがある。でも、それが彼女にはなかった」。
セレナはカムバックに際し、気持ちに「多くの浮き沈みがある」ことを認めた。それでも、多くの困難に立ち向かってふたたび戦うと言った。
娘が生まれたあとで、セレナは肺にいくつかの小さな血栓ができたことを女性誌『Vogue』で告白した。
今年1月のオーストラリアン・オープンでタイトル防衛の戦いをしなかったセレナについて、先週、ESPNアナリストで、グランドスラム18回の優勝を遂げたクリス・エバート(アメリカ)は、「彼女がオーストラリアでプレーしなかったことは、賢明な判断だと思う」と言った。「フェドカップやエキシビションは彼女が復帰する助けになるでしょう。おそらくセレナはウインブルドンでピークを迎えたいのではないかしら」とグランドスラム優勝を目指す彼女にとってのチャンスは、ウインブルドンかもしれないとコメントした。
セレナはフェドカップは、彼女のカムバックにおいて理想的な場所だと言った。複数のチームメイトたちといっしょに練習できるだけでなく、彼女のコーチとチームメイトたちが、それぞれの視点で彼女の状況を見極めてくれるからだという。
「カムバックするための素晴らしい機会だわ」とセレナは言っている。
※写真はセレナ・ウイリアムズ(2017年1月撮影)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 28: Serena Williams of the United States poses with the Daphne Akhurst Memorial Cup after winning the 2017 Women's Singles Australian Open Championship at Melbourne Park on January 28, 2017 in Melbourne, Australia. (Photo by Michael Dodge/Getty Images)
Pick up
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『