ラオニッチがふくらはぎの故障のため棄権 [楽天ジャパンオープン]

 東京・有明で開催されている「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦10月2~8日/賞金総額156万3795ドル/ハードコート)で、第3シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が、また別の故障を負い、シングルス2回戦を棄権することを余儀なくされた。

痛みで顔をゆがめるミロシュ・ラオニッチ(カナダ)

 2016年ウインブルドン準優勝者のラオニッチは、杉田祐一(三菱電機)に対する2回戦の第1ゲームをプレーしたが、それから、右ふくらはぎの故障を理由に、0-1の時点で棄権することを決めた。彼は記者会見の予定時間に姿を現さなかったが、のちにATPを通して声明を発表した。

「ふくらはぎの筋肉を傷めてしまった。どの程度ひどいものなのかは現時点ではよくわからない。正確な判断をするには早すぎるので、少し待たなければならない」とラオニッチは言った。「それは、スコアが40-40のときに起きた。脚の裏側に鋭い痛みを感じた。今はただ家に帰り、治療を受けなければならない」。

「今年は難しく、フラストレーションのたまる年だった。言うまでもなく、四六時中(医師に)助けを求める代わりに、もっとテニスに集中できればよかったのにと思う」

 左手首の手術に続いて7週間を回復に費やし、復帰第一戦に勝ったあと、ラオニッチは、ATPツアーの日程は要求が厳しすぎると不満を表明し、見直しを求めていた。

 ラオニッチは今年、5大会で途中棄権しており、他の2大会では試合開始前に欠場を決めていた。

 杉田は、1回戦でも相手が途中棄権するという形で、勝ち上がりを決めていた。金曜日に準々決勝を戦う杉田の相手は、アドリアン・マナリノ(フランス)だ。ふたりは今年、すでに3度対戦しており、ATP本戦レベルでは1勝1敗で星を分け合っている。

【杉田対マナリノ 対戦成績】

2017年ウインブルドン2回戦(グラスコート)マナリノ 1-6 7-5 6-4 6-7(2) 2-6

2017年アンタルヤ決勝(グラスコート)杉田 6-1 7-6(4)

2017年モンテカルロ予選2回戦(クレーコート)マナリノ 6-3 6-4

2012年ノッティンガム・チャレンジャー1回戦(グラスコート)杉田 6-4 3-6 7-6(3)

 昨年の準優勝者で第4シードのダビド・ゴファン(ベルギー)は、1セットダウンから巻き返し、マシュー・エブデン(オーストラリア)を2-6 7-5 7-6(1)で倒した。ゴファンは第3セットで5-2とリードしていたが、エブデンはそこから2度ブレークに成功し、勝負をタイブレークにもち込んでいた。

「彼はベースラインからのプレーで本当に堅実だった。あまりミスをおかさなかった」とゴファンはコメントした。「気温とボールの質ゆえ、ウィナーを決めるのは容易なことではなかった。今夜は気温がより低かったので、ボールが非常に硬かったんだ。ウィナーを決めるのが難しかった----ボールがあまり速く飛ばず、だからあまり多くのミスがなくて、多くの長いラリーがあったんだよ」。

 デビスカップでのベルギーの決勝進出(決勝は対フランス)におけるキー・プレーヤーだったゴファンは、次のラウンドでリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する。ガスケはこの日、ルー・イェンシュン(台湾)を6-0 7-6(5)で倒した。

 またスティーブ・ジョンソン(アメリカ)は、アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-2 6-4で下し、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)の待つ準々決勝へと駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

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