2014-05-06

部活

デ杯歴代最多勝利ペアがダブルスの知識と経験をたっぷりレクチャー【第20回テニマガ・テニス部レポート】

 第20回テニマガ・テニス部『ダブルス練習会』が5月3日(土・祝)、東京・西多摩の亜細亜大学日の出校地テニスコートで行われました。今回、講師を務めたのはデ杯日本代表としてダブルス歴代最多勝利数(9勝)を誇る鈴木貴男プロと岩渕聡プロのおふたりでした。



レッスンを受講したのは、テニマガ・テニス部部員50名のみなさん。青空が広がるよいお天気の下、にぎやかに元気に、楽しい時間を両プロと過ごしました。




テニスはいくつになっても「好奇心」「向上心」をもって上達を目指しましょう! ということでテニマガ編集部はこのレッスンを「部活」と呼んでいます。今回の部活はトークショーでスタート(10時30分~11時30分)。鈴木プロ/岩渕プロがATPツアー初優勝を飾った『2005年AIGジャパンオープン』の思い出話+裏話を披露。掛け合いトークだからこその“笑いあり” “突っ込みあり”の楽しい一時間になりました。



トークショー終了後はテニスコートに移動。12時から15時までたっぷりオンコートレッスンを行いました。まずはウォーミングアップから始まりましたが、これは鈴木プロが担当しました。現役プロが実際に行っているウォーミングアップをいっしょに行うだけでもテンションが上がります!



ウォーミングアップに続いて鈴木プロがボレーの基本技術をチェック。



ボレーはラケットを大振りしてミスをしないように、鈴木プロがおすすめの練習法を紹介しました。一般的によく行われるボレーボレーに見えますが、この練習は両者が地面にワンバウンドさせて行います。そうすると自然にコンパクトスイングになるのです。



デモンストレーションは鈴木プロと岩渕プロ。こんなに近くで見ることができました!



岩渕プロは2009年11月に現役を引退し、現在は指導者として活躍しています。それにしても見てください! 現役さながらの低い姿勢!!



岩渕プロは、テニスマガジン誌面で連載「めざせ、必勝!ダブルス最強バイブル」を担当していますが、同じ誌面上で連載されているイギリス・ナショナルチームコーチのルイ・カイエ氏による「ダブルスレッスン」も推奨しています。

カイエ氏が行うダブルス指導法は、世界各国のテニス協会でも取り入れているほか、現在、日本でもナショナルチームをはじめ、各カテゴリーが積極的に取り入れているもので、この日のレッスンでは、岩渕プロがカイエ氏のメソッドを取り入れて解説してくれました。

写真は、ロープを使って各プレーヤーのポジショニングを解説しているところです。「各々がカバーすべき場所」のことを「テリトリー」と言い、ダブルスの雁行陣、平行陣はもちろん、レベルに関係なく、覚えておくべき基本となります。テニスは、「テリトリー」の真ん中にポジションをとって構えることが基本です。


【第20回テニマガ・テニス部のレッスンポイント】

①テリトリーを覚える(担当◎岩渕プロ)

②テリトリー(領域)とは各々がカバーすべき場所。雁行陣、平行陣、レベルに関係なく覚えておきたいテニスの基本

③(相手が打球する「場所」に対して)テリトリーの真ん中に正しく構えて、ポジショニングを行う

④ボレー技術の基本をチェックする(担当◎鈴木プロ)

⑤基本を覚えながら応用することが大切!


相手が打球する場所がすなわち、黄色シャツのプレーヤーがロープを腰に巻いている場所。ダブルスの前衛、後衛それぞれの「テリトリー(相手の返球可能範囲)」を解説。



岩渕プロが後衛、鈴木プロが前衛という場面。相手が打球する場所に対して鈴木プロがポジションと構える方向を調整して見せました。



さて、ここまでボレーの技術とポジショニング、テリトリーを中心に解説してきたのですが、前衛にいるときにロブの心配があるという話になり…



岩渕プロいわく、「ロブはサービスラインを越えれば取れます!」とデモンストレーション。大股で早く動くことがポイントです。ボールのスピードに合わせてゆっくり動いてはいけません。



次に鈴木プロがデモンストレーション。どんなに岩渕プロのロブがきつかろうとも、プロの技の凄さを見せてくれました。



さて、写真をよく見てください。鈴木プロがラケット面でボールを止めているのがわかりますか? 岩渕プロと鈴木プロが紹介したロブ対策の練習法で、ロブに対して素早く下がるためのもの。ロブのボールは遅いため、動きも遅くなりがちですが、大股で素早く下がってボールにタッチする、あるいは写真のようにボールをラケットで止めます。素早く動けばボールに触れるということがわかるので、スマッシュを打つための時間づくりにつながります。



1対1のボレー対ストローク練習から、2対2の練習に移り、最後はサービスからのゲーム形式で締めくくり。チャレンジマッチも行いました。鈴木/岩渕ペアの復活です!



両プロ、楽しい時間をありがとうございました! ぜひまたご指導よろしくお願いいたします!!

そして、テニマガ・テニス部にご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。第21回部活は6月~7月に開催予定です。講師およびプログラムはWEB にて発表いたします。

※テニマガ・テニス部部員のみなさんにはメルマガ「まいにちテニス日和」を配信し、お知らせいたします。



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