ハレプに雪辱を許したアニシモワ「本当に酷いプレーをしていた」 [フレンチ・オープン]

 今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦6日目は、男女シングルス3回戦と男女ダブルス2回戦が行われた。
 
 1年前にシモナ・ハレプ(ルーマニア)が挑んだフレンチ・オープンのタイトル防衛への挑戦は、当時17歳だったアマンダ・アニシモワ(アメリカ)に対する一方的な準々決勝での敗北で幕を閉じた。
 
 ふたりはこの金曜日に同じ大会の同じスタジアムでふたたび出会って試合は似たようなスコアで終わったが、今回一方的に勝ったのはハレプのほうだった。第1シードのハレプは1時間もかけず、第25シードのアニシモワを6-0 6-1で破ったのである。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

「私は本当に酷いプレーをしていた」とアニシモワは試合後にコメントした。アンフォーストエラー32本とハレプより25本も多くのミスを犯した訳なので、これは正しい自己評価だろう。

「最近プレーした中で、最悪の試合のひとつだったわ。私はそこら中でミスばかりしてしまっていた…」

 信じがたいかもしれないが、カギは第1セットの第2ゲームだったのかもしれないのだ。ハレプはそれを、「非常に重要だった」と振り返った。

 2度ダブルフォールトを犯したハレプは、アニシモワに5つのブレークポイントを与えてしまった。しかしアニシモワはそれらのチャンスをものにすることができず、そのあとは2度とブレークポイントを握ることができなかった。

 そしてまた、ハレプにとって過去を彷彿させるもうひとつの試合がやってくる。ハレプは次のラウンドで、もうひとりの19歳であるイガ・シフィオンテク(ポーランド)の挑戦を受けて立つことになるのだ。両者は昨年のパリでも4回戦で対戦し、ハレプが6-0 6-1で勝っていた。

「今回は私のテニスがずっとよくなっていると確信しているわ。だから、この試合が40分より長くなるよう願っている」とシフィオンテクは次戦を見据えた。(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)

※写真はアマンダ・アニシモワ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 02: Amanda Anisimova of The United States of America reacts during her Women's Singles third round match against Simona Halep of Romania on day six of the 2020 French Open at Roland Garros on October 02, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles