メドベージェフがラオニッチを倒して今季初の決勝進出 [パリ・マスターズ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月2~8日/賞金総額428万9970ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第10シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を6-4 7-6(4)で倒して今季初の決勝進出を決めた。彼は最後のポイントでネットに出ることを厭わず、スマッシュを決めてこの勝利を確定させた。

 ラオニッチはATPマスターズ1000の大会で一度も優勝したことがなく、ここでの2度目の決勝進出を逃した。彼は2014年決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ、栄冠を掴むことができなかった。ラオニッチはサービスエースでの数では12対7とメドベージェフを上回っており、双方がファーストサーブからのポイントの約80%を獲得していた。

「自分が今年最高のテニスをプレーしたとは思わないが、ベストマッチのひとつではあった」とメドベージェフはコメントした。「僕は今年の出だしにいいプレーをしていたんだが、それから(パンデミックのために)ストップしてしまった」。

 第2セット第8ゲームで0-40から3ブレークポイントを凌いだ際にラオニッチは貴重なチャンスを逃してしまったかに見えたが、最終的に第12ゲームで4つ目のブレークポイントをものにして6-6と追いついた。

 しかしタイブレークに入るとメドベージェフが4-0と一気にリードを広げ、最初のマッチポイントをつかんで勝利を決めた。

「いくつかのカギとなる瞬間に、彼はよりアグレッシブにプレーしていたと思う。彼のほうが主導権を握っており、僕はペースを変えようとしていた」とラオニッチは振り返った。「彼はチャンスを作るのが僕よりもずっと上手く、効率的だったよ」。

 メドベージェフは決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフはこのあとに行われた準決勝で、大会初優勝を目指していた第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-4 7-5で退けた。

 両者の過去の対戦成績は5勝1敗でズベレフがリードしており、ズベレフは4度目のマスターズ制覇とキャリア14度目のツアー優勝をかけて決勝に臨む。2019年USオープン準優勝者のメドベージェフは今大会では過去に1勝しか挙げたことがなかったが、マスターズで3つ目のタイトルとツアー8勝目を目指している。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染を抑える目的でフランスで実施されているロックダウン(都市封鎖)のため、大会は無観客で開催されている。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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