“キング・オブ・オーストラリア”ジョコビッチが決勝でティームと対戦 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)は大会12日目を終え、男子シングルスのファイナリストが出揃った。
ドミニク・ティーム(オーストリア)はグランドスラム決勝に至るために6試合の厳しいベスト・オブ・5セットマッチを潜り抜けた末に、最終的にその大会でもっと偉大なチャンピオンに遭遇するということがどのようなものであるかをよく知っている。
それが、オーストラリアン・オープンでもティームに起ころうとしている。彼は大会最終日のタイトルマッチで、前年度覇者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦するのだ。ここ2年の決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れて準優勝に終わったフレンチ・オープンで、ティームに起こったのと同じように。
ジョコビッチはすでにここメルボルンのハードコートで、7つのトロフィーを獲得している。ここまでのところ、彼はロッド・レーバー・アリーナの準決勝と決勝で15勝0敗という戦績を誇るのだ。
「ここは絶対的に、彼のコンフォートゾーンなんだ」とティームはコメントした。
ロラン・ギャロスのレッドクレーの上でそれ以上に高い生産性を誇っているナダルは、そこで12タイトルを獲る過程で最後の2ラウンドでは24勝0敗という強さを誇示している。
ナダルはその圧倒的な戦績から、『クレーの王者(キング・オブ・クレー)』として知られている。それゆえティームは準決勝で第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を3-6 6-4 7-6(3) 7-6(4)で倒したあと、ジョコビッチは『オーストラリアの王者(キング・オブ・オーストラリア)』だとジョークを言い、それからこう付け加えた。「僕はいつもグランドスラム決勝で、“何かしらの王者(キング)”と対戦している」。
日曜日の決勝にはまた、ジョコビッチの17回目のグランドスラム制覇がかかっている。ジョコビッチの持つグランドスラムでのタイトルのコレクションには、5つのウインブルドンと3つのUSオープン、そしてフレンチ・オープンからの1つが含まれている。
第2シードのジョコビッチは木曜日の夜、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)に対する準決勝にストレートセットで勝った。つまり彼は第5シードのティームに対戦する前に、1日多く休息時間を得ているのだ。
「おかげでより多くの回復時間を持つことができ、決勝に必要なエネルギーを集めることが可能となる」とジョコビッチは語った。
オーストラリアでの長年にわたる見事な戦績に加え、ジョコビッチはより最近の好成績を指摘することもできる。彼はここ16セットを連続で取っているのだ。
「彼は偉大なプレーヤーだ。我々は皆、そのことを知っている」とフェデラーはライバルを評価した。「彼は相手にボールを打たせる。彼のサービスとリターンは素晴らしく、動きもいい。彼はメンタル的に非常に強い」。
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