男子団体は伏兵・強豪入り交じり4強が決定! [北信越インターハイ]

北陸は湘南工大附とのS2対決を大沼広季が制して4強入り


 長野県松本市を舞台に開催されている北信越インターハイのテニス競技「第78回全国高等学校対抗テニス大会(団体)」「第111回全国高等学校テニス選手権大会(個人単複)」の大会2日目は男女団体の3回戦と準々決勝が浅間温泉庭球公園で行われ、男女の4強が出揃った。

 男子団体3回戦の注目の一戦は、春のセンバツ決勝と同じ顔合わせとなった相生学院(兵庫)と湘南工大附(神奈川)の激突。センバツではあと一歩で涙を飲んだ湘南工大附はエースでキャプテンの田中佑がS1で快勝すると、賀川嵩介/北牧慶一朗のダブルスが続き、春のリベンジを果たした。

相生学院はまさかの3回戦敗退に終わった

 敗れた相生学院の澁谷竜矢監督は「センバツ決勝の再戦ということで選手たちは意識してしまっていた。インターハイは3本という中でS1を落とし、緊張して力が出せなかった」と声を落とす。「技術で負けている訳ではない。精神的な部分をさらに鍛えていきたい」と再リベンジを誓っていた。

 初出場の浪速(大阪)、広島国際学院(広島)、海星学院(北海道)、地元・長野の松商学園も3回戦で姿を消した。浪速は中高一貫の私立校。今の3年生が中学1年生のときに全中団体戦に初出場し、中学3年生時に初優勝。そして、今回のインターハイ初出場につなげた。

 3回戦では新田(愛媛)に完敗を喫したものの、「簡単には勝てないと思いながら、接戦で2つ勝つことができた。全中で優勝したときから選手たちとインターハイで活躍することを話していた」と浪速の出口晴久監督。「そう簡単には勝たれへん」と笑いながら、「この経験を次に繋げていきたい」と先を見据えていた。


初出場の浪速は3回戦の壁を越えられず。写真はS1大久保太陽

 地元開催の期待を背負っていた松商学園はセンバツに続いてベスト16の壁を破ることができなかった。四日市工(三重)を相手にS1を落としながら藤田透伍/佐藤碧空がダブルスをタイブレークの末に制したが、S2で振りきられた。

 キャプテンでS1の松本洵は「1年生のときのインターハイも今春のセンバツもベスト16で、その壁を越えたいと地元開催で勝ちたい気持ちが強かった。S1として流れを作れず、自分のプレーができなかった」と悔しさを滲ませた。

 準々決勝で最大の驚きは湘南工大附を下した北陸(福井)の4強進出だろう。畑中温翔/辻本大悟がダブルスで9-7と競り勝つと、S1中村修大は湘南工大附の絶対的エースの田中に敗れたものの、S2対決で大沼広季が一気の8-1。福井県勢として初のベスト4入りを果たした。

 敗れた湘南工大附の瀬野圭紀監督は「相手の力があるのは分かっていたが、最後に勢いに乗せてしまい、やられたなと。ダブルスがカギだったと思う。そこを含めて相手は力があった」と称えながら、「ダブルスは相生学院との戦いではしっかり戦ってくれたが、今後もダブルス強化は課題になる」とさらなる進化を誓っていた。

東京学館浦安はD橋本圭史/金田晴輝が4強入りを決めた

 その北陸と準決勝で相対するのは新田をS1、Dの連勝で下した東京学館浦安(千葉)。奇しくも川井良真監督と北陸の岡本光平監督は日体大の先輩・後輩の間柄。練習試合の計画もありながら雨で流れたというが、大舞台で対戦が実現することになった。

 それでも川井監督に気負いはない。「春から選手たちの調子は上がってきている。何より、センバツで初戦の2回戦で敗れた悔しさを忘れるなと言ってきた。まずはもうひとつ勝って、決勝の舞台に立ちたい」。

 関西(岡山)はセンバツに続いてベスト4入りを決めた。同じくセンバツ4強の名経大市邨(愛知)を相手にダブルスを落としながら、髙悠亜と岩本晋之介の二枚看板がしっかりシングルスで白星を運んだ。前崎直哉監督は、「2人は万全の状態ではないが、それでも勝てたというのはベースが上がってきている証拠。勝っても負けても団体は最終日なので、最後まで楽しんでほしい」と選手たちにエールを送る。

柳川はセンバツに続いてベスト8止まり

 ベスト4最後の切符を掴んだのは四日市工だった。古豪・柳川(福岡)を相手にダブルスは8-9(4)、S1は9-8(3)という二度タイブレークに突入する大激戦を展開。最後は堤隆貴が柳川・森田皐介とのS2対決を8-6で制した。

 センバツに続いて8強の壁に阻まれた本田健児監督は、「粘り強くはあったが勝負強さも必要。内容の面で次の対戦に繋がる部分が欠けていた。2年ぶりのインターハイで、無観客で応援もなく、『団体の柳川』を表現できなかった。個人戦で立て直して、その先に繋げていきたい」と古豪復活を誓っていた。

 大会3日目の8月4日は、男女ともに団体戦の準決勝と決勝が浅間温泉庭球公園で行われる。準決勝からは3セットマッチ(最終セットは10ポイントのマッチタイブレーク方式)の戦いとなるだけに、さらなる熱戦が期待される。準決勝の試合開始時間は9時の予定。

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編集部◎杉浦多夢 写真◎菅原淳、BBM

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