2019年女王アンドレスクが体調不良を克服して初戦に勝利「ひどい吐き気がランダムに襲ってきていた」 [USオープン]

写真はビアンカ・アンドレスク(カナダ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の大会2日目は、トップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス1回戦が行われた。

 午前0時45分に終わった女子シングルス1回戦で、2019年USオープン優勝者のビアンカ・アンドレスク(カナダ)がビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)に7-5 4-6 7-5で競り勝った。

 第6シードのアンドレスクは胃の問題のため第2セットで医師の助けを必要としたが、最終的に勝ってこの大会での戦績を8勝0敗とした。彼女は初の本戦出場だった2年前の大会で優勝し、昨年はケガのため欠場していた。

「胃の中で食べたものがゴロゴロ音を立てていて、私は吐き気をもようしていたの。本当にひどい吐き気がランダムに襲ってきていたわ」と21歳のアンドレスクは明かした。

 より早い時間帯には第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)がまだ優勝したことのないグランドスラム大会のひとつに2年ぶりに戻り、2010年準優勝者のベラ・ズボナレワ(ロシア)を6-1 7-6(7)で退けた。バーティにとっての最大の妨害は、第1セットの序盤で起こった。テレビカメラが機能しなかったときにエレクトリック・ラインコールシステムも作動しなくなり、5分以上の中断があったのだ。

「すべてのカメラが正確に設置されていることを確かめて、プラグを入れ直す必要があったのだと思う。そしてそれさえやれば、万事OKだったわ」とバーティは振り返った。

 彼女は2019年フレンチ・オープンと今年のウインブルドンで優勝したが、USオープンではまだ4回戦より先に勝ち進んだことがない。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック中にオーストラリアを離れないほうがいいと判断したバーティは、無観客で開催された昨年のUSオープンには出場しなかった。

 今年は史上初めてすべてのコートのすべての試合は線審なしで行われており、人間の審判は主審のみとなっている。すべてのショットはボールの着地を察知すカメラを使った「ホークアイ・ライブ」によるエレクトリック・ラインコールシステムによって判定される。

 昨年の大会ではふたつのメインコート(アーサー・アッシュ・スタジアムとルイ・アームストロング・スタジアム)でのみ人間の線審が起用され、それ以外のコートではこの自動判定システムが使われていた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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