靴擦れに苦しんだラドゥカヌは2回戦敗戦も収穫を強調「自分を誇りに思う」 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、USオープン優勝者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)が世界ランク98位で27歳のダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)に4-6 6-4 3-6で敗れた。
USオープンでの快挙のあとはランキング下位の選手には勝って当然と見られがちなラドゥカヌだが、大成功後の道のりはそう容易なものではない。しかしラドゥカヌは試合後、この戦いから得たものは大きいという点を強調した。
酷い靴擦れに苦しめられていた第17シードのラドゥカヌはフォアハンドのスライスで何度か窮地を凌がなければならなかったが、この苦境が自分のテニスに新しい世界を開いたと感じたと話した。
「以前には知らなかった自分テニスのある要素を発見したわ。それを前進していきながら使うことができる。また、自分の中にこれだけの闘志があることも知った。苦境に立たされても、私はそこから抜け出すことができる。私はまだ若いからこれからバックハンドや戦略を学んでいくことができるけど、うまくいっていないときにそこで踏ん張り抜く闘志とガッツを人に教えるのは難しい。だから、そのことを誇りに思うわ」とラドゥカヌは語り、敗戦にもかかわらず胸を張った。
ラドゥカヌは年末に新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したため数週間を棒に振ったあとにトレーニングに戻ったが、その時期から酷い靴擦れに苦しめられていたのだと明かした。
「動きに苦しみ、フォアハンドでスライスを打っていたときにはリタイアすべきだろうか?という考えもよぎったけど、私はそうしたいとは思わなかった。オーストラリアにやって来てここでプレーするために奮闘したし、リタイアなんかで去りたくはなかったの。私はコートですべてを出し尽くしたわ」
大きな勝利を手にしたコビニッチは3回戦で、ベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)を6-2 6-0で破って勝ち上がった第14シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。
写真◎Getty Images
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