「全仏、ウインブルドンに出られなくてもいい! ワクチンは接種しない」ジョコビッチが明言

2月3日、セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領(右)と会談を行ったノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ワクチン未接種のため、1月にオーストラリアから強制送還されたノバク・ジョコビッチ(セルビア)がBBCのインタビューでワクチン接種に対する自分の考え方、今後の姿勢を語った。

新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンを接種した?

「接種していない」

なぜ?

「ワクチンを接種する、しないの判断は自由に選べるべきものだと思う。これまでワクチンを接種したかどうか、明らかにしてこなかった。自分のプライベートのことなので公表しない権利があるからだ。でも、そのことに対して間違った情報が流れているので、はっきりさせようと決心した。疑いを晴らしたいと思っている」
 
「ワクチン接種に対して反対の立場を表明したことは一度もない。世界中ですべての人々がこのウイルスに対処するため多大な努力をしてきた。コロナ禍が終わりに近づいていると願っている。そのためにはワクチン接種はおそらく最大の取り組みだったと思う。完全にワクチン接種を尊重している。ただし、自分の体の中に何かを入れる判断は誰でも自由にできなければならないとも思っている。僕にとって、自分のために何が正しいのか、何が間違っているのかしっかり判断することはとてつもなく重要だ。エリートのプロアスリートである自分としては、サプリメント、食事、水、スポーツドリンクなどあらゆるものが体に入ってどのように作用するかを慎重にチェックするのはとても重要なことだ。いろんな情報を吟味した結果、ワクチンを体に入れないことを決断した」

その考えは今も変わらない?

「ああ。自分の心をどんなことにもオープンでいるように意識している。何故なら、誰もがコロナ禍を終わらせる最高の解決策を探しているからだ。誰も、2年間も続いている現在の状況を望んでいないはずだ。僕はグローバルなスポーツをプレーしている。毎週のように違う場所で大会が開催される。自分の判断がどういう結果になるのか理解している。僕が出した結論のひとつがオーストラリアへは行かないことだった。行かないつもりだったんだ。今、ワクチンを接種していないと、ほとんどの大会に出られないことも理解している」

その代償を払うことになる。

「ああ、その代償を払うことになる」

では、数字上で史上最高のテニス選手になるチャレンジは今後も続けるつもり?

「ああ。そうするつもりだ」

しかし、フレンチ・オープンを欠場するという代償を払う?

「ああ、その代償を払うつもりだ」

ウインブルドンも欠場するという代償を払う?

「ああ、そうだ」

何故なんだノバク? 何故なんだ?

「僕の自分の体にとって良し悪しをきちんと判断することは、どんなタイトルよりも重要なことだ。どんなことよりも重要なんだ。常に自分の体をできるだけ最高の状態に保ちたいんだ」

世界中でワクチン接種に反対運動を行う人々が、“ノバク・ジョコビッチも我々も味方だ”と主張していることに対してどう思う?

「どんなことを主張する、どんな行動を取るかについて、自分にとって一番いいと思う方法を判断するのは、誰もが自由に選ぶ権利がある。そしてその運動に賛成しているとは、一度も発言したことがない。オーストラリアで起きた問題の最中に、僕のワクチン接種に対する考えや意見を聞かれたことは一度もなかった。だから、自分がどう感じているか、自分の考え方を表現することが法的にも法外的にもできなかった。だから、自分が賛成していないことをベースに、世界中でこの誤解、間違った結論に至ってしまったのが不幸でならない」

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写真◎Getty Images

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