第11回杉山記一杯開催、新しい取り組み「テニスを通じてSDGsも学ぶ」


「テニスを通じて人生を豊かに!」という大会理念に、大正製薬株式会社をはじめとする多くの企業が賛同して行われている『第11回杉山記一杯』が千葉県のロイヤルSCテニスクラブにて11月最後の土日に開催された。
 
 大会の参加者は、下は小学校低学年から、上は中学生まで。同年代との試合のほか、日本のトッププロによるクリニックを通じて、プロと交流ができる内容となっている。試合で勝敗を決するということも目的の一つではあるが、それに加え、試合への入り口として、スコアや、進行のサポート、プロによるアドバイスなど、きめ細かいフォローがなされ、多くの信頼を得ている。


 

鮎川真奈プロ


増田健太郎プロ

 そして、新たな取り組みとして「テニスを通じてSDGsを学ぶ」ことが加わった。
 
 もともと今大会は、「文武両道」「テニスを生涯スポーツに!」と、教育や健康も大切にしており、その理念に共感した、株式会社X-Foshとパートナーを組んで、テニス大会とSDGsを組み合わせたイベントを企画した。
 
 その内容としては、
・子供たちが、間伐材(森林保護のために間引きされた木材)のうちわに、自分の夢を描く
・その夢がSDGs17ゴールのどれに関連するかを考えて、そのSDGsゴールのシールを貼る
・憧れのプロにうちわの夢を伝え、サイン・写真撮影を通じて、プロと交流する
というもの。
 
 SDGsという言葉は知っていても、あまりピンとこない子供たちのために、それは何かを考えさせるというのが、その目的の一つでもあり、「子供たちは夢を持ってほしい」という杉山氏の思いが込められている。
 
 参加者たちは
「テニスで世界一になる」
「プロテニス選手になって、貧しい国で大会を開く」
「宇宙に居住エリアを作って、人間が暮らせるようにする」
など、さまざまな夢を描き、プロたちと交流した。


主催の杉山記一プロも参加ジュニアを指導








 主催の杉山記一プロは、「テニスをいちスポーツではなく、人生を豊かにするものとしてとらえてほしい。そして子供には、夢を堂々と語ってほしい。キラキラした夢は、必ずSDGsの17ゴールのいずれかに関連する。この大会を通じてテニスの刺激はもちろん、SDGsのことも理解し、少しでも夢の実現に近づいてもらいたい」と語った。
 
 大会後、参加者の親御さんから、スタッフのもとにメッセージが届いた。
 
「夢を堂々と語ることの重要性を、親子で知ることができました。それが叶う、叶わないにしろ、頑張るプロセスこそが重要であり、それこそが人生ではないかと」
 
 杉山氏の思いは、参加者に伝わっているようだ。
 
 なお、第12回大会は、2022年12月11日(日)、同じロイヤルSCテニスクラブで開催される予定。






情報提供◎第11回杉山記一杯 事務局

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