“完全に空っぽ”のルブレフがソネゴに逆転負け「今日のプレーでは負けて当然」 [フレンチ・オープン]

写真は3回戦で2セットアップから逆転負けを喫したアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が2セットアップとしながらロレンツォ・ソネゴ(イタリア)に7-5 6-0 3-6 6-7(5) 3-6で逆転負けを喫した。

 競り合いの末に第1セットを落としたソネゴは1ゲームも取れれずに第2セットを失ったが、第3セット第4ゲームでブレークしたリードを守って1セット目を奪うとタイブレークにもつれ込んだ第4セットを制して試合を振り出しに戻した。雌雄を決する第5セットはお互いのサービスキープで進んだが、4-3からブレークに成功したソネゴが続くサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープしてキャリア初となる2セットダウンからの逆転勝利を決めた。

 ソネゴは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したタナシ・コキナキス(オーストラリア)を6-4 6-1 3-6 7-6(5)で破って勝ち上がった第11シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 厳しい敗戦のあと「完全に空っぽ」な感じになったと明かしたルブレフは、「あまり言うことはない。今日のプレーでは負けて当然だ。今回は早めに(敗戦を)乗り越えられると思う」と試合後の記者会見で語った。

「問題は(相手云々より)僕自身のレベルだったと思う。今はまだ十分ではない。練習に戻って自分のテニスをレベルアップさせることのほうが重要だ」

 ルブレフは最初の2セットを取ったあともっとのびのびとプレーしようとしたが、力を抜きすぎて簡単なミスを犯してしまったと試合を振り返った。

「様々なことが頭にある。第4セットは互角だった。ほんの数ポイントが僕にとって不運だった。第5セットで彼(ソネゴ)は本当にいいプレーをした。フルパワーで打ち始めた。彼がいいプレーをし始めたのは事実だけど、僕にもチャンスはあったんだ」

 グランドスラム大会で一度も準々決勝の壁を超えたことがないルブレフは、大舞台で自分に過度のプレッシャーをかけてしまっていることを率直に話している。

 次のターゲットとなるウインブルドンでルブレフはもっとも結果を残せていないが、「今の自分にとってポジティブなことのひとつは、グラスコートシーズンに向けて2週間半も準備する期間があることだ」と気持ちを切り替えて来たるグラスコートシーズンを見据えた。

「より一貫性のある成績を挙げるためには、多くのことを改善しなければならない。でも僕はモンテカルロ以来ノンストップでプレーしていた。あまり時間がなかった。いい練習ができたのは1~2週間ほどだったからね」

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写真◎Getty Images

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