ナダルはゲラシモフと対戦、ワウリンカとマレーが初戦で激突 [フレンチ・オープン]
今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)のドロー抽選が行われ、男女シングルスの組み合わせが発表された。
34歳のラファエル・ナダル(スペイン)は自身の記録更新を意味する13度目のタイトルを目指す挑戦を、イゴール・ゲラシモフ(ベラルーシ)に対する試合で開始する。
第2シードのナダルは今大会で、ロジャー・フェデラー(スイス)の持つグランドスラム大会優勝回数「20」という男子の最多記録に並ぶことを目指している。フェデラーは右膝の2度目の手術から回復するため、今季はもうプレーしないことを決めている。ロラン・ギャロスで93勝2敗という驚くべき戦績を誇っているナダルは、世界ランク83位のゲラシモフと過去に一度も対戦したことがない。
ロラン・ギャロスで木曜日に行われたドロー抽選で、世界ナンバーワンのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は同80位のミカエル・イーメル(スウェーデン)と初対戦することになった。
4回戦でパワフルな第15シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する可能性のあるジョコビッチは、ここパリでふたたび18回目のグランドスラム制覇に挑むことになる。
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と同じくジョコビッチはUSオープンでタイトルに届かなかったが、それはまったく違った理由からだった。33歳のジョコビッチはパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)との4回戦の最中に怒りに駆られてボールを後方に打った際に誤って線審の喉にぶつけてしまい、失格処分を受けた。
フレンチ・オープンに16年連続出場となるジョコビッチは、2016年に一度だけ優勝したことがある。彼は2012年と14年の決勝でナダルに、2015年決勝ではスタン・ワウリンカ(スイス)に敗れていた。
前哨戦のイタリア国際決勝でディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を倒したジョコビッチは、ATPマスターズ1000の大会で単独トップとなる36勝目を挙げた。同大会はパンデミックに対する懸念のためにUSオープンをスキップしたナダルにとって7ヵ月ぶりに復帰戦だったが、不安定なプレーを見せた彼は準々決勝でシュワルツマンに敗れていた。
新型コロナウイルス(COVID-19)対策の厳格なプロトコルのために選手は出席しなかったため、ドロー抽選は電動で行われた。
第16シードのワウリンカは、2016年準優勝者のアンディ・マレー(イギリス)という初戦としては豪華すぎる対戦相手を引き当てた。彼と同じくグランドスラム大会優勝歴3回を誇るマレーはワウリンカと対戦成績で12勝8敗とリードしているが、昨年の2度にわたる股関節の手術を経てベストの調子に戻ろうと四苦八苦しているところだ。
USオープン決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)をフルセットの死闘の末に破ってグランドスラム初タイトルを獲得したドミニク・ティーム(オーストリア)は、ロラン・ギャロス1回戦で2014年USオープン・チャンピオンのマリン・チリッチ(クロアチア)と顔を合わせる。ティームはここ2年連続で決勝に至りながら、いずれもナダルに敗れて準優勝に終わっていた。
一方でUSオープン準優勝者のズベレフは、1回戦でデニス・ノバク(オーストリア)と対戦する。
また木曜日には数人の選手が出場を取り消し、男子ではミロシュ・ラオニッチ(カナダ)とフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)の名前があった。
ロラン・ギャロスで許される観客の数は1日5000人に設定されていたが、感染拡大が広がる中で水曜日に政府が大都市の大きな大会では上限を1000人に定めるという新しい方針を発表したことでさらなる削減を余儀なくされた。
大会ディレクターのギー・フォルジェ(フランス)はこの決定を受け、これ以上数を減らさなくて済むよう願っている。このガイドラインが日曜日に始まり10月11日に終了するフレンチ・オープンに影響を与えるかは、未だはっきりしていない。
「県の警察当局からの最後に連絡を受けたときの話では、5000人は非常に安全というものでした。我々はサッカースタジアム15会場分の広さの中、屋外で大会を行っているのですから」とフォルジェはコメントした。(APライター◎ジェローム・パグマイア/構成◎テニスマガジン)
※写真は会場で練習中のラファエル・ナダル(スペイン/右)
PARIS, FRANCE - SEPTEMBER 25: Rafael Nadal of Spain during a training session at Roland Garros on September 25, 2020 in Paris, France. (Photo by Martin Sidorjak/Getty Images)
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