カナダが初の決勝で過去6度の優勝を誇るイタリアを下して世界一に輝く [ビリー ジーン・キング・カップ]

写真は母国の優勝を決める勝ち星を挙げたレイラ・フェルナンデス(カナダ/右)と監督のハイディ・エル タバック(カナダ)(Getty Images)


 女子テニスの国別対抗戦「ビリー ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ ファイナルズ」(スペイン・アンダルシア州セビリア/11月7~12日/室内ハードコート)の決勝で、カナダ(グループC)がイタリア(グループD)を2勝0敗で下して初の世界一に輝いた。

 オープニングマッチで世界ランク261位のマリーナ・スタクシッチ(カナダ)が同42位のマルチナ・トレビザン(イタリア)に7-5 6-3で勝利をおさめ、第2試合のエース対決でレイラ・フェルナンデス(カナダ)がジャスミン・パオリーニ(イタリア)を6-2 6-3で退けた。シングルス2試合で決着がついたため、第3試合のダブルスは行われなかった。

 イタリアが過去4度(2006年、09~10年、13年)チャンピオンとなっていたのに対し、カナダは1988年のベスト4がこれまでの最高成績だった。両国は昨年の大会ではグループステージで対戦し、カナダが3勝0敗で勝っていた。

 今大会でのカナダはグループCで第3シードのスペインを3勝0敗で、ポーランドを3勝0敗で倒し、準決勝ではチェコ(グループA)を2勝1敗で破って初の決勝進出を決めていた。

 ビリー ジーン・キング・カップは男子のデビスカップと同様に国際テニス連盟(ITF)が主催する女子テニスの国別対抗戦で、2020年に採用された新フォーマットでは12ヵ国が3チームによる4グループに別れて総当たり戦を行ったあと各グループの1位4チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合は原則としてベスト・オブ・3セットマッチ(ダブルスは第3セット10ポイントマッチタイブレーク)で行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

 イギリス・グラスゴーで開催された昨年の大会では、決勝でスイスがオーストラリアを2勝0敗で下して初優勝を飾った。

※国名の左に付いている数字はドロー番号

大会最終日◎11月12日|決勝トーナメント試合結果

決勝

2カナダ(グループC)2-0 3イタリア(グループD)

S2 ○マリーナ・スタクシッチ 7-5 6-3 ●マルチナ・トレビザン
S1 ○レイラ・フェルナンデス 6-2 6-3 ●ジャスミン・パオリーニ
D ガブリエラ・ダブロウスキー/レイラ・フェルナンデス 打切 エリザベッタ・コッチャレット/マルチナ・トレビザン

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写真◎Getty Images

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