「覚悟を決めて取り組んでやり切れれば、遠い話ではない」 【リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~3期生第1回キャンプ】
元世界4位で日本テニス界のレジェンドである伊達公子とヨネックスが、ともに取り組む女子トップジュニア育成プログラム「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」の3期生第1回キャンプが、2023年12月25日〜26日、東京都・有明テニスの森公園インドアコートにて開催された。
オーディションでジュニアを選抜し、2年間・計8回の強化キャンプを実施。ITF ジュニア大会に出場して実践経験を積み、グランドスラムジュニア出場を目指すこのプロジェクト。1期生からはプロへ転向した選手が、2期生からは2名の選手がグランドスラムジュニアに出場するなど、結果を残してきた。
3期生のスタートにあたり伊達は、「4人全員をグランドスラムジュニアの予選なりに引っかかるレベルに引き上げるというようになれれば理想、というのは思い描いていますが、そう簡単にいくことではありません。ですが、みんながたどってきた道というものがある程度明確になっているので、その道を、覚悟を決めて取り組んでやり切れれば、そんなに遠い話ではないと思っています。しっかりとしたスケジューリングと、目指すところというものが本人事として落とし込めれば、可能になるのではないかと期待しています」と語っている。
また、オーディションでの選考年齢を、12歳~15歳(小学校6年生~中学3年生)に引き下げた理由として、「もう少し国際大会に積極的に出るはずだったのですが、高校生だと部活動中心にならざるを得ないところがあった」という反省点を踏まえたとした。
3期生のスタートとなる今回は、9月のオーディションで選抜されたメンバーのうち、上村睦実、石井心菜、北岡美空、藤井小夏の4名が集った。まずは、このプロジェクトが目指すところをセミナーで伝えるところから始まる。基本テーマとなる「しぶとく攻撃する!」を軸に、今後何を積み上げていくのかを、伊達と中山芳徳コーチ(日本テニス協会派遣)がレクチャーした。
そして、川田真琴トレーナー(R-body project)と館崎雅治トレーナー(日本テニス協会派遣)による体作りは、ホームコートや自宅でもできるシンプルな体幹、アジリティトレーニングから、ウォーターバッグを持ち障害物を通り抜けたり、鬼ごっこのような遊びを入れたものなど、バリエーション豊かなトレーニングを行った。
写真提供:ヨネックス
プロジェクトから浅越しのぶ、石井弥起、近藤大生コーチ、日本テニス協会から植田実、土橋登志久、手塚玲美コーチらが、球出しやアドバイスを積極的に行う中、1日目は、ボールの打ち分けや、前へ詰める練習、2日目は攻撃的なリターン、ランニングショット等の練習をジュニアたちは集中して取り組んだ。また、ヒッティング要因として、山梨学院大学から2名の学生が加わり、ドリル練習も充実したものとなった。
写真提供:ヨネックス
初日の練習後には、今後選手たちが目指す方向性として、グランドスラムジュニア出場へ向けたパスウェイのセミナーが行われ、今後の大会出場において、目指すべきランキングとポイント獲得についての講義があった。この講義を踏まえ今年2月17日(土)〜21日(水)、沖縄県でのキャンプにおいて、自分がたどる道のりを、発表・提出する予定だ。
キャンプ初日は12月25日のクリスマスということで、夕食後に伊達のアイデアからサプライズパーティーが行われ、ケーキとクリスマスプレゼントが手渡された。どのプレゼントが当たるかでジュニアたちは一喜一憂し、キャンプという緊張感の中にも笑顔が見られる場面となった。
写真提供:ヨネックス
初回のキャンプを終え、伊達は「すごくクオリティの高い練習ができました。石井心菜が前期から継続しているというところもあり、雰囲気的には1回目と感じさせない空気感でできていたと思います。その中でもジュニアたちからは、色々なことをもっと吸収したいという姿勢を感じることができました」と語った。
グランドスラムジュニアへの道を歩み始めたジュニアたち。今後の成長が期待される。
【3期生第1回キャンプを終えての感想】
上村睦実
写真提供:ヨネックス
オンコートだけではなく、トレーニングもたくさんあり、その動きをコートの中でしっかり使うのが結構難しかったのですが、自分がどう体を使って打っているのかその意味を理解しながらできたのが良かったと思います。課題もたくさん見つかったのでホームコートでしっかり練習していきたいです。
石井心菜
写真提供:ヨネックス
すごく楽しかった。トレーニングも前期ではやっていないメニューも出てきて、それはできない部分もありました。シャトルランは8か月で3回増えたので、沖縄でさらに上がるよう挑戦したい。クロスへの打ち分けや、リターンの練習はうまくいった部分もありましたが、試合でできるようになるまではもう少し練習しないと、と思いました。
北岡美空
写真提供:ヨネックス
テニス面でもフィジカル面でも共通する課題が明確になり、苦手なところ、不得意なところがあったので、2月までにできるようになっていたいと思います。
藤井小夏
写真提供:ヨネックス
たくさんのアドバイスをもらえてこれから生かしていきたいと思うことがいっぱいありました。もっと強くなりたいと思えるいい経験ができました。
「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」
<3期生第1回キャンプ>
日時:2023年12月25日〜26日
場所:東京都・有明テニスの森インドアコート
参加選手:上村睦実、石井心菜、北岡美空、藤井小夏
講師:伊達公子、浅越しのぶ、石井弥起、近藤大生、川田真琴(R-body project)
公益財団法人日本テニス協会から植田実、土橋登志久、中山芳徳、手塚玲美、館崎雅治
↓詳細はこちら↓
伊達公子×YONEX PROJECT特設サイト
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