復帰戦のブリスベン準々決勝で敗れたナダルがケガの不安を告白「今は何も確信が持てない」

写真は試合中に治療を受けるラファエル・ナダル(スペイン/右)(Getty Images)


 2024年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「ブリスベン国際」(ATP250/オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン/12月31日~1月7日/賞金総額73万9945ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り約1年ぶりの復帰戦に臨んだラファエル・ナダル(スペイン)がジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に7-5 6-7(6) 3-6で逆転負けを喫した。

 競り合いを制して第1セットを先取したナダルは第2セット5-4からのレシーブゲームとタイブレークで合計3つのマッチポイントを握ったがものにすることができず、ピンチを切り抜けてセットオールに追いついたトンプソンが第3セット第4ゲームでブレークしたリードを最後まで守って3時間26分の死闘に終止符を打った。

 トンプソンは次のラウンドで、ワイルドカードを得て参戦したリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)を6-1 6-4で破って勝ち上がった第2シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 第3セット1-4とされたあとメディカルタイムアウトを取ってコートを離れたナダルは「筋肉に疲労を感じている」と試合後の記者会見で明かし、「もちろん(腸腰筋を痛めた)去年と同じようなものじゃない。あのときは起こった瞬間に重大な事態だと感じたからね。唯一の問題は(違和感を感じている)場所が同じだけに通常よりも余計に心配だということだ」と説明した。

「明日の朝になってどんな状態か見てみる必要がある。僕たちはここまで慎重を期して話をしてきた。1年のブランクを経て最高レベルの大会でプレーするのが体にとって難しいとわかっていたからね。厳しい状況のときに自分の体がどう反応するかわからない。深刻ではないことを願っているし、来週に練習してメルボルン(オーストラリアン・オープン)でプレーするチャンスがあると信じている。正直に言うと、今は何も確信が持てない」

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写真◎Getty Images

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