坂本怜がジュニアグランドスラム初優勝、同種目で2019年ウインブルドンを制した望月慎太郎に続く日本人2人目の快挙 [オーストラリアン・オープン]

写真はジュニア男子シングルスで優勝を飾った坂本怜(誉高校)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)のジュニア男子シングルス決勝で、第4シードの坂本怜(誉高校)がヤン・クムスタット(チェコ)に3-6 7-6(2) 7-5で競り勝ちチャンピオンに輝いた。

 第1セットを落としたあとタイブレークの末に第2セットを取り返した坂本は第3セット第3ゲームで相手のサービスゲームを破った直後に追いつかれたが、5-5からのレシーブゲームで40-0からブレークに成功すると続くサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップをラブゲームでキープして2時間11分の激闘に終止符を打った。

 ジュニアグランドスラムの同種目で日本人選手がタイトルを獲得したのは、2019年ウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)を制した望月慎太郎(木下グループ)以来で坂本が2人目となる。

 2022年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)からジュニアグランドスラムに6大会連続出場となった17歳の坂本は、3度の3回戦進出(2023年全豪&ウインブルドン&全米)がこれまでの最高成績だった。第6シードで臨んだ昨年の大会では、3回戦でジョアン・フォンセカ(ブラジル)に3-6 4-6で敗れていた。

 1月17日に終了したトララルゴン(J300/ハードコート)でジュニア国際大会5勝目(シングルス)を挙げて今大会を迎えた坂本は、シングルスでの連勝を「12」に伸ばした。

 今大会での坂本は1回戦でアレクサンダル・バシレフ(ブルガリア)を7-6(3) 6-3で、2回戦でロレンツォ・アンジェリーニ(イタリア)を6-4 6-2で、3回戦で第13シードのパブレ・マリンコフ(オーストラリア)を4-6 6-0 6-1で、準々決勝でクーパー・ウーステンディック(アメリカ)を7-5 6-3で、準決勝では第2シードのニコライ・ブドコフ ケアー(ノルウェー)を6-2 6-4で破って決勝進出を決めていた。

 坂本は表彰式のスピーチでクムスタットへの祝福と関係者への感謝を述べたあと、日本語で能登半島地震の被災者に寄り添うコメントで締めくくった。

 敗れはしたが坂本を相手に25本のサービスエースを決めた17歳のクムスタットは、ジュニアグランドスラム初挑戦ながら3人のシード選手を倒して決勝まで勝ち進む活躍を見せた。


勝利後に恒例のサムライポーズを決める坂本怜(誉高校)(Getty Images)


ジュニア男子シングルスで優勝を飾った坂本怜(誉高校/左)と準優勝のヤン・クムスタット(チェコ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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