【富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム】 フランス・タルブで開催された世界大会に時代を担う女子ジュニアが参戦!
世界で活躍するトップアスリートを育成する『富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム』は、選抜大会(富士薬品セイムスガールズカップ)を経て選考された女子ジュニアたちが、キャンプや海外遠征を通じて、トップジュニア、ひいてはトッププロを目指す礎を築くもの。
12歳から14歳の3年間が支援の対象となるが、好成績を収め、基準を満たしたジュニアには、継続したサポートプログラムも用意されている。
そして今年、トップを目指すパスウェイへの新たな試みとして、フランス・タルブで開催される「Les Petits As Mondial Lacoste」大会の遠征に、同プログラムに所属する3名の選手が挑戦した。
この大会は、フランスのタルブにて開催されるテニスヨーロッパU14の大会である。
世界各国にて本大会出場の為のワイルドカード大会が行われ、各地域のトップ選手たちがこぞって出場する事から“14歳以下の世界No.1決定戦”と言われており、アメリカのIMGアカデミーで開催されているエディハーインターナショナルチャンピオンシップ(U14)、マイアミのジュニアオレンジボウルインターナショナルチャンピオンシップ(U14)と合わせて、14歳以下の世界3大大会とも言われている。
過去には、M・ヒンギス、R・ナダル、N・ジョコビッチ、C・ガウフといったトッププレーヤーたちが出場しており、上位に入ると世界中のエージェントから名刺を渡されるというほど世界で注目されている大会だ。
今回挑戦した選手はTEAM2010の駒田唯衣、若菜蘭、西脇美結の3名。前哨戦としてイギリス・ボルトンの「LEXUS JUNIOR INTERNATIONAL」に出場後、フランス・タルブへと入った。
プロジェクトの3名は、この大会へ出場するべく、6月のイタリア(4大会)、8月のドイツ・ベルギー(4大会)、11月のスペイン(3大会)と、1年をかけて3回のヨーロッパ遠征を決行し、ポイントを積み重ねてきた。
駒田は出場した7大会で全て優勝、若菜は11大会出場し、1度の優勝と4度の準優勝(決勝の相手は全て駒田)、西脇は11大会出場し、ダブルスで6度優勝という好成績を収める。
そして、今大会においては、駒田は第4シード、若菜は第11シード、西脇は予選第12シードとなり、ヨーロッパ選手に比べると、試合の出場数は半分程度にもかかわらず、効率良く、確実にランキングを上げ、堂々の出場へ至った。
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予選を戦った西脇は、「今の課題やコーチに教えてもらった色々なことなど、全力を出していきたい」と力強く試合へ臨み、ファイナル10ポイントマッチタイブレークを制して予選決勝へ進出した。予選決勝では、反対にファイナルセットを落として敗退し、ラッキールーザーもかなわず、本戦に入ることはできなかったが、多くのことを学んだ様子だ。
「3セット目に入る時に、自分の流れを奪われないように早く行動して、1ポイント目の長いラリーを取ったが、その後、相手選手がレベルを上げてきた。集中力やプレーの質など、自分よりレベルが高かったから、そこの差で負けたのかなと思います。この経験を活かして、今後そういう場面が出てきたときに、しっかり集中力を相手より高められるようにしたいと思います」(西脇)
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駒田は「対戦したことのある相手なので、サーブからの3球目を思い切ってチャレンジしていきたい」という思いで本戦1回戦へ臨んだ。第1セットは5-3でセットポイントを握るなどチャンスもあったが、相手に大事なゲームをしっかり押さえられ、ストレートで敗退した。
「相手が粘り強くプレーしてきたときに、自分が我慢できずに、攻めてミスが多く悔しい結果となってしまった。今後はちゃんとラリーをしてポイントを組み立てられるようにしていきたい」と唇を噛み締めた。
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若菜は本戦1回戦で地元フランスの選手にストレートで勝利し、2回戦へ進出した。第1セットではリードを見せたが「弱気になりミスが増えた」と後に語るように、流れを掴むことができなかった。
それでも「第2セットのゲームポイントでは、ポイントが欲しいと急いでしまい、チャンスのゲームを落としてしまった」と試合の内容、そして流れはしっかりと分析できている。試合前の抱負として語っていた「冷静に自分の力を発揮できるように」なるまでには、今後も高いレベルでの経験が必要になってくるだろう。
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結果としては3名とも上位進出は果たせなかったが、今大会の出場により、目指すべきレベルを痛感したことは間違いないだろう。日本トップジュニアである彼女たちが、他国の選手たちの、勝利に対する気持ちの強さを肌で感じたことが、今後の練習と試合にどう影響してくるのか、楽しみなところだ。
【今大会優勝者&日本人選手結果】
【男子】
シングルス優勝:Michael ANTONIUS(USA)
ダブルス優勝:Izyan AHMAD(USA)/Teodor DAVIDOV(USA)
【女子】
シングルス優勝:Mariia MAKAROVA(RUS)
ダブルス優勝:Mariia MAKAROVA(RUS)/KSENIIA RUCHKINA(RUS)
■駒田唯衣
シングルス:本戦1R 5-7 3-6 Ailish GARCIA FERNANDEZ(ESP)
■若菜蘭
シングルス:本戦1R 6-2 6-2 Leyna BEY(FRA)
本戦2R 5-7 1-6 Aurelia LOHRER(GER)
■駒田唯衣/若菜蘭
ダブルス :本戦1R 6-1 6-7(3) 5-10 Laura CHLUMSKA(CZE)/Katerina FILIPOVA(CZE)
■西脇美結
シングルス:予選1R 4-6 6-3 10-8 Maja SCHWEIKA(POL)
予選2R 3-6 6-1 4-10 Aurelia LOHRER(GER)
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/26967/images/d4d21a02814040f88eaf17525a3cac64377e83a5.jpg?w=1000)
富士薬品セイムス ワールドチャレンジプログラム
Les Petits As Mondial Lacoste(大会)サイト
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