運も味方につけた前年女王サバレンカが苦しみながらも初戦に勝利 [マドリッド・オープン]

写真はアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額877万480ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-4 3-6 6-3で倒してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、サバレンカはこの試合が初戦だった。お互いに一度ずつブレークしてセットを分け合ったあと、サバレンカが第3セット3-3から最後の3ゲームを連取して2時間9分で試合を締めくくった。

 第1セットのセットポイントと第3セット第8ゲームのブレークポイントをネットインで取るなど、サバレンカは運を味方につけた。

「自信を持つことではなく、それを手に入れるためにどれだけ準備ができているかが大事だと思う。ハードワークを積んで大きな戦いに備えることね。大きな試合では必ずしも自信が役に立つとは限らない。重要なのは踏ん張り続けて戦うことなの」とサバレンカは試合後にコメントした。

「私は踏み止まり、すべてのポイントでファイトするわ。そしてチャンスがあれば自分から取りにいく。それが今年のクレーコートシーズンに臨む私のメンタリティーよ」

 今シーズンのサバレンカが連勝したのは2連覇を達成したオーストラリアン・オープン以降では4回戦に進出したインディアンウェルズの一度だけで、ここ4大会の戦績は4勝4敗とやや低迷している。

 大会前の記者会見でサバレンカは好調を維持しているイガ・シフィオンテク(ポーランド)とエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)に言及し、「ビッグ3の中で私のレベルが少し落ちているように感じている。先月は(ビッグ3ではなく)ビッグ2だったような気がするわ」と話していた。

 ディフェンディング・チャンピオンのサバレンカは次のラウンドで、第26シードのケイティ・ブルター(イギリス)を1-6 6-3 6-4で破って勝ち上がったワイルドカード(主催者推薦枠)のロビン・モンゴメリー(アメリカ)と対戦する。

 この日プレーしたサバレンカ以外のトップ10プレーヤーは第4シードのルバキナと第7シードのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が3回戦に駒を進めたが、第6シードのジェン・チンウェン(中国)はユリア・プティンセバ(カザフスタン)に5-7 0-2とリードされた時点で棄権したため初戦で姿を消した。

 そのほかの試合では第10シードのダリア・カサキナ(ロシア)、第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)、第13シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)、第20シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)、第21シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)、16歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)、キャロライン・ドラハイド(アメリカ)、アシュリン・クルーガー(アメリカ)、マヤル・シェリフ(エジプト)、予選勝者のジャクリーン・クリスティアン(ルーマニア)とサラ・ベイレク(チェコ)が2回戦を突破した。

 第14シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)、第22シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)、第24シードのアンナ・カリンスカヤ(ロシア)、第25シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)、第29シードのリンダ・ノスコバ(チェコ)、第30シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)はそれぞれ初戦でシードダウンを喫した。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)の3回戦ではルバキナがシェリフと、ボンドルソバがアンドレエワと、カサキナがパブリウチェンコワと、パオリーニがガルシアと、コリンズがクリスティアンと、プティンセバがドラハイドと、クルーガーはベイレクと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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