クレーコートでトップ20の選手から初勝利を挙げた大坂がカサキナに対する3回戦へ「私はまだキリンの赤ちゃん」 [イタリア国際]

写真は大坂なおみ(フリー)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月7~19日/賞金総額550万9771ドル/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、元世界ナンバーワンの大坂なおみ(フリー)が第19シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3 6-2で退けベスト32進出を決めた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、コスチュクはこの試合が初戦だった。大坂がクレーコートで連勝したのは3回戦まで勝ち進んだ2019年フレンチ・オープン以来で、同サーフェスでトップ20の選手に勝ったのはキャリア初となる。

 ワンブレーク差で第1セットを先取した大坂は第2セット4-1からサービスダウンを喫したが、続く2ゲームを連取して1時間11分で快勝した。第2セット3-1で大坂がブレークポイントを握っていた場面で雨による中断があったが、再開後のポイントを取った大坂が勢いを維持して最後まで主導権を握り続けた。

「雨による中断から戻ったとき、あのブレークポイントを取りたかったからかなり緊張していた。やり遂げることができてよかったわ。全体的に見て自分自身を評価するなら、前の試合から多くの進歩が見られると思う」と大坂は試合後にコメントした。

 マドリッドの2回戦でリュドミラ・サムソノワ(ロシア)に惜敗したあと、ラファエル・ナダル(スペイン)、カルロス・アルカラス(スペイン)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)らのビデオを観て刺激を受けながらしっかりと練習を積んでクレーコートのテニスに取り組んだと大坂は明かした。

「エレナ・オスタペンコ(ラトビア)がフレンチ・オープンで勝ったのだから、自分の信念を貫くべきだと思うことがときどきある。正直に言って私はボールを強く打とうとしている訳ではなく、そうなっているだけなの。私としてはもっとスピンをかけたいと思っている」と大坂は語った。

「それができたら間違いなくかなり重いショットになると思う。それが自分のクレーコートテニスになるんじゃないかしら」

 大坂は次のラウンドで、タチアナ・マリア(ドイツ)を7-5 6-1で破って勝ち上がった第10シードのダリア・カサキナ(ロシア)と対戦する。

「彼女(カサキナ)がクレーコートで私よりもはるかに経験があることを承知でこの試合に臨むつもりよ。私はまだキリンの赤ちゃんで、まだ歩き方を学ぼうとしているようなものだと感じているから」と大坂は次戦を見据えた。

「マドリッドで彼女と練習したときはこっぴどくやられたの。恥ずかしいほどで、あの練習をしたあとは彼女に謝らなきゃと感じたわ。彼女が素晴らしい選手ということは知っている。本当に動きがいいし、凄く楽しみにしている」

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写真◎Getty Images

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