『オリジナル9』メンバー、ヒューイット、レイモンドらが殿堂入りの候補者に

ビリー ジーン・キング(アメリカ)と女子プロテニスツアーの創設に尽力した『オリジナル9』のメンバーたちが、国際テニス名誉の殿堂にノミネートされた最初のグループとなった。

 彼女たちはヨナス・ビヨルクマン(スウェーデン)、セルジ・ブルゲラ(スペイン)、フアン カルロス・フェレロ(スペイン)、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)、リサ・レイモンド(アメリカ)、そして有名なテニスコーチの故デニス・バンダーミーア(アメリカ)とともに、月曜日に発表された2021年の殿堂入り候補者のリストに名を連ねた。

 水曜日は『オリジナル9』が最初の女子のみの大会に出場するため、1ドルの契約にサインした50周年に当たる。コートでの功績で1987年に名誉の殿堂メンバーに選ばれたキングと他の8人の選手たち――ピーチズ・バートコビッツ(アメリカ)、ロージー・カザルス(アメリカ)、ジュディー・ダルトン(オーストラリア)、ジュリー・ヘルドマン(アメリカ)、ケリー・メルビル リード(オーストラリア)、クリスティ・ピジョン(アメリカ)、ナンシー・リッチー(アメリカ)、バレリー・ジーゲンフス(アメリカ)――は当時、女子と男子の間にあった賞金額の差に反対する立ち位置を取った。

 そのグループとテニスの普遍的な指導法を提唱したバンダーミーア氏は、貢献者のカテゴリーにノミネートされた。バンダーミーア氏は昨年、86歳で亡くなっていた。

 プレーヤー部門では、グランドスラムの女子ダブルスとミックスダブルスで「11」のタイトルを獲得したレイモンド、2001年USオープンと2002年ウインブルドンで優勝して世界ランク1位にもなったヒューイット、2003年フレンチ・オープン優勝者で元世界ナンバーワンのフェレロ、1993年と94年にフレンチ・オープンで2連覇したブルゲラ、そしてグランドスラムのダブルスで9度の優勝を誇りダブルス世界1位だったビヨルクマンがリストアップされた。

 全候補者のリストはテニス記者、歴史家、名誉の殿堂メンバーなどからなる公式な投票グループに届けられ、ファンは10月1日から25日の間にオンラインで投票することができる。

 殿堂入会者は来年初頭に発表され、殿堂入りのセレモニーは7月17日に行われる予定になっている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は2015年のUSオープンで集まった『オリジナル9』メンバーの(左から)ビリー ジーン・キング(アメリカ)、バレリー・ジーゲンフス(アメリカ)、ナンシー・リッチー(アメリカ)、ケリー・メルビル リード(オーストラリア)、ジュディー・ダルトン(オーストラリア)、ロージー・カザルス(アメリカ)(Getty Images)

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