パオリーニがイタリア人として初のウインブルドン女子シングルス準決勝進出「この特別なコートで勝てるなんて素晴らしい」

写真は会心の勝利でベスト4進出を決めたジャスミン・パオリーニ(イタリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝で、第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が第19シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)を6-2 6-1で退けベスト4に進出した。

 ナバーロは先にブレークして2-1とリードしたが、そこから3度連続でサービスダウンを喫して第1セットを落とすとパオリーニが第2セット1-1から最後の5ゲームを連取して58分で圧勝した。

 センターコートで過去3戦全敗だったナバーロに快勝してウインブルドンの同種目で4強入りした初のイタリア人選手となったパオリーニは、「信じられない。この特別なコートで勝てるなんて素晴らしい。準決勝に進出できて凄くうれしい。何と言えばいいかわからない」とオンコートインタビューで語った。

「子供の頃にこのコートで行われる決勝を観ていた。自分がここで勝って準決勝に進出するなんて不思議な感じがする。本当に幸せよ」

 先月のフレンチ・オープンでグランドスラム自己最高の準優勝を飾ったパオリーニは昨年までツアーレベルのグラスコートで未勝利だったが、前週のイーストボーンで4強入りするなどこのサーフェスでも力を発揮できることを示しつつある。

 ダブルスでも好調のパオリーニはこの日もネットに17回出て16ポイントを獲得し、重要なポイントで違いを生み出した。

「以前は気付いていなかったけど、コーチは私にここでいいプレーができると言っていたの。私はあまり信じていなかったけど。イーストボーンでも調子はよかった。このサーフェスでうまく打てていたし、動きもよかった。グラスコートでのプレーも悪くないと言い聞かせていたけど、自信は持っていなかった」とパオリーニは試合後の記者会見で明かした。

「それでも試合ごとに調子がよくなってきて、今はグラスコートを楽しんでいるわ」

 パオリーニは次のラウンドで、予選勝者のルル・スン(ニュージーランド)を5-7 6-4 6-1で破って勝ち上がったドナ・ベキッチ(クロアチア)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles