歴史的中国人対決の準決勝でブ・ユンチャオケテを倒したジャン・ジジェンが母国でのツアー初優勝に王手「僕たちは前進し続ける」 [杭州オープン]

写真はジャン・ジジェン(中国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「杭州オープン」(ATP250/中国・浙江省杭州/9月18~24日/賞金総額108万1395ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第6シードのジャン・ジジェン(中国)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したブ・ユンチャオケテ(中国)との地元勢対決を7-6(3) 6-4で制してツアー初優勝に王手をかけた。

 一度もブレークポイントがないまま進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したジャンは第2セット4度のピンチをすべてセーブし、3-3から相手のサービスゲームを初めて破ると最初のサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして1時間41分で試合を締めくくった。

 準決勝が中国人対決となったのはATPツアー史上初の出来事で、ジャンはキャリア3度目のツアー準決勝で初勝利を挙げた。

「素晴らしい試合だった。彼(ブ)のパフォーマンスは本当によかった。2セットでブレークは1度だけだった。少しラッキーだったけど、今日の結果には満足している」とジャンは試合を振り返った。

 これに先立ち19歳のシャン・ジュンチャン(中国)が成都で昨年2月にダラスで優勝を果たしたウー・イービン(中国)以来となるATPツアーで決勝に進出した2人目の中国人選手となっており、ジャンが3人目として追随した。

「僕たちは前進し続ける。最高のプレーをしようと努力し、ベストを尽くす。シャンも全力でトライするだろうし、どうなるか見てみよう」とジャンは男子中国勢の躍進について語った。

 地元中国のジャンは最終ラウンドで、元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したチリッチは先に行われた準決勝で、第4シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)を6-4 7-6(6)で破っていた。

 膝のケガで2023年シーズンに2試合(1勝1敗)しかプレーできなかったチリッチは手術とリハビリを経て1月に一度復帰したがふたたび戦線を離脱し、5月に右膝の再手術を受けたあと最初のツアー大会に臨んでいる。

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写真◎Getty Images

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