トップシードのルーネが初戦で世界160位の内山靖崇に敗れる番狂わせ [杭州オープン]

写真はオルガ・ルーネ(デンマーク)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「杭州オープン」(ATP250/中国・浙江省杭州/9月18~24日/賞金総額108万1395ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)が予選から勝ち上がってきた日本の内山靖崇(積水化学工業)に5-7 4-6で敗れる番狂わせが起きた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ルーネはこの試合が初戦だった。競り合いの末に第1セットを先取した内山は第2セット0-3から5ゲームを連取し、最初のサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間40分で勝利を決めた。

 元世界ランク78位の内山はケガの影響もあって苦しい時期が続いていたが、今季はチャンレンジャー大会で2勝を挙げるなどして269位から160位まで上げて今大会を迎えている。

 内山がトップ20の選手に勝ったのは、2019年1月にブリスベンの2回戦で当時14位だったカイル・エドマンド(イギリス)を7-6(6) 6-4で倒して以来となる。

「凄く興奮しているし、今日のパフォーマンスには満足している。オルガにとっては初戦だったから難しかったかもしれないけど、素晴らしい試合をして勝つことができた」と内山は試合後のオンコートインタビューで語った。

「2セットで勝つことは想像できていなかった。とにかく自分がいいプレーをすることだけを考えていた。彼(ルーネ)に勝つチャンスを掴むためには試合を通して100%でプレーしなければならなかった。今日はうまくいったよ」

 キャリア3度目のツアー8強入りを決めた内山は次のラウンドで、元世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したチリッチは2回戦で、第8シードの西岡良仁(ミキハウス)を6-4 6-1で下して勝ち上がった。

 そのほかの試合では第6シードのジャン・ジジェン(中国)がマッティア・ベルッチ(イタリア)を6-3 6-0で退け、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)はラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のミッチェル・クルーガー(アメリカ)に3-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめ、勝ち上がった両者が準々決勝で対決することになった。

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写真◎Getty Images

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