フリッツが難敵アトマンにストレート勝利、ボトムハーフの2回戦がようやく終了 [ロレックス上海マスターズ]

写真はUSオープンでのテイラー・フリッツ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月2~13日/賞金総額1029万8535ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第7シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)が予選勝者のテレンス・アトマン(フランス)に7-6(4) 7-6(5)で競り勝ちベスト32に進出した。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、フリッツはこの試合が初戦だった。試合は土曜日に始まったが、フリッツが第1セット4-3としたところで雨により延期となっていた。

 すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したフリッツは第2セット4-3からブレークバックを許したが、ふたたびもつれ込んだタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間2分で勝利を決めた。

「彼(アトマン)はコートのどこからでもウィナーを打つ能力があり、苦戦を強いられた。自分がラリーで攻撃する側になりたいならやりたくなくても攻め続けなければならないと感じることもあった。守備的にプレーするときは彼次第で、決められたらそれまでだ」とフリッツは試合を振り返った。

「相手のショットが決まるかミスになるかに一喜一憂する状況は心地いいものじゃない。彼は本当にいいプレーをしていたし、重要なポイントでいいサービスを打ってきた。2セットで切り抜けることができてよかったよ」

 フリッツは次のラウンドで、土曜日に第32シードのブランドン・ナカシマ(アメリカ)を7-6(4) 6-3で破って勝ち上がった予選勝者の綿貫陽介(SBC メディカルグループ)と対戦する。ふたりは昨年大会では2回戦で顔を合わせ、フリッツが7-6(2) 6-7(6) 6-4で辛勝していた。

 そのほかの試合では第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第12シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第13シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第28シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)、タロン・グリークスプア(オランダ)、マルコス・ギロン(アメリカ)、ロマン・サフィウリン(ロシア)、ダビド・ゴファン(ベルギー)が勝ち上がり、ボトムハーフ(ドローの下半分)の男子シングルス2回戦がすべて終了した。

 この日も雨のため、試合は屋根の閉じたセンターコートとインドアコートで行われた。

 第15シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がゴファンに6-1 6-7(6) 2-6で、第23シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)がサフィウリンに4-6 2-6で、第24シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)がギロンに4-6 3-6で、第26シードのジョーダン・トンプソン(オーストラリア)はグリークスプアに3-6 2-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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