2020年USオープン覇者ティームが2019年に地元優勝を飾った思い出の大会で現役生活に別れ「これまでの道のりは夢のようだった」 [ATPウィーン]
ATPツアー公式戦「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/オーストリア・ウィーン/10月21~27日/賞金総額262万6045ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)がルチアーノ・ダルデリ(イタリア)に6-7(6) 2-6で敗れ、現役生活に別れを告げた。
先にリードしたティームは第8ゲームでブレークバックを許すとタイブレークの末に第1セットを落とし、第2セットで相手のサービスゲームを2度破ったダルデリが1時間31分で勝者となった。
2020年USオープン決勝で死闘の末にアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒したティームは結果的に最初で最後のグランドスラム制覇を果たしたが、翌年6月にマヨルカで手首を負傷して長期離脱を余儀なくされると復帰後も本来の力を取り戻すことができず今季限りでの引退を発表していた。
ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り2019年に地元優勝を飾った思い出の大会を最後の舞台に選んだ31歳のティームは、「ここ数ヵ月で素敵な別れがたくさんありましたが、今日は素晴らしい現役生活にありがとうと言いたいです」と試合後に行われたセレモニーでスピーチした。
「僕自身はキャリアの一部でしかありません。これまでの道のりは正に夢のようでした。今夜が皆さんの夢であってほしいと思います。これ以上に素晴らしいことは想像できませんでした。ありがとうございます」
ダルデリは次のラウンドで、ワイルドカードを得て参戦した元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)を7-6(5) 7-5で破って勝ち上がった第7シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。
そのほかの試合では第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第5シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第6シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、マルコス・ギロン(アメリカ)、ガエル・モンフィス(フランス)、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が2回戦に駒を進めた。
写真◎Getty Images
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