ガウフに勝ったクレイチコバが逆転でオレンジ・グループを首位通過、前年の優勝者シフィオンテクは敗退 [WTAファイナルズ]

写真は逆転でオレンジ・グループ首位通過を決めたバーボラ・クレイチコバ(チェコ)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ・リヤド」(ファイナルズ/サウジアラビア・リヤド/11月2~9日/賞金総額1525万ドル/室内ハードコート)の大会6日目に行われたオレンジ・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第8シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-5 6-4で倒して2勝目を挙げた。

 5-4からブレークバックを許したクレイチコバは続く2ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セット4-4から相手のサービスゲームを破って迎えたサービング・フォー・ザ・マッチで3つのブレークポイントを凌いだ末に3度目のマッチポイントをものにして1時間42分で勝利を決めた。

 先に行われた同グループの試合ではディフェンディング・チャンピオンで第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が欠場した第6シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)の代役として出場した第9シードのダリア・カサキナ(ロシア)を6-1 6-0で圧倒して2勝目を挙げており、クレイチコバが決勝トーナメントに進出するためにはこの試合に勝つことが最低条件だった。

 最初の2試合で1セットも落としていなかったガウフは既に予選突破を決めていたが、最後にストレート負けを喫したため3人が2勝1敗で並んだオレンジ・グループはセット取得率で上回ったクレイチコバが首位となり、シフィオンテクの敗退が決まった。

 今シーズンのクレイチコバはケガに悩まされて16勝12敗の戦績で今大会を迎えたが、ウインブルドンでタイトルを獲得したためグランドスラム優勝者として20位以内という条件をクリアして8人目の枠を確保していた。

「ここで世界最高の選手たちとプレーする機会を得て本当に興奮したわ。どうしてすべてがうまくいくようになったのか自分でもわからない」とクレイチコバは試合後にコメントした。

「大会前に何日か軽く打ったけど、そのときから調子がいいと感じていたの。これがシーズン最後の大会だということも間違いなく私にとって大きなことだと思う」

 準決勝ではクレイチコバが第7シードのジェン・チンウェン(中国)と、ガウフは第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人(ダブルスは4組)ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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