シングルス2連勝でスロバキアを破ったイタリアが11年ぶり5度目の栄冠「本当に夢が叶った」 [ビリージーンキングカップ・ファイナルズ]

写真は11年ぶり5度目の優勝を飾ったイタリア代表チーム(Getty Images)


 女子テニスの国別対抗戦「ビリージーンキングカップ by ゲインブリッジ ファイナルズ」(スペイン・アンダルシア州マラガ/11月13~20日/室内ハードコート)の決勝で、第3シードのイタリアがスロバキアを2勝0敗で下して栄冠に輝いた。

 第1試合でルチア・ブロンゼッティ(イタリア)がヴィクトリア・フルンカコバ(スロバキア)を6-2 6-4で倒し、第2試合のエース対決でジャスミン・パオリーニ(イタリア)がレベッカ・スランコバ(スロバキア)を6-2 6-1で退けた。シングルス2試合で決着がついたため、ダブルスの試合は行われなかった。

 イタリアが同大会で優勝を飾ったのは、2013年以来で5度目(2006年、09~10年、13年、24年)となる。同国はスペイン・セビリアで開催された昨年の大会でも決勝に進出したが、カナダに0勝2敗で敗れていた。

「本当に夢が叶ったわ。私たちのチームには素晴らしい選手たちがいるけど、何よりも人間として素晴らしい。毎日戦っている彼女たちを誇りに思う」とイタリア代表チーム監督のタティアナ・ガルビン(イタリア)は語った。

 エースとしてチームを牽引したパオリーニはフレンチ・オープンとウインブルドンで決勝に進出するなどこの1年で大きな飛躍を遂げ、この日も圧倒的なプレーでチームの勝利を決める2勝目をもぎ取った。

「信じられない。クレイジーな1年だった。ビリージーンキングカップでタイトルを獲得し、このような形で締めくくることができるなんてアメージングだわ。言葉では言い表すことはできないほどよ」とパオリーニは喜びを爆発させた。

「今日は100%の力を出しきるんだと自分に言い聞かせていた。もし勝てればうれしいし、負けたらそれを受け入れるだけ。私はすべてのボールで戦うつもりだった」

 ビリージーンキングカップは男子のデビスカップと同様に国際テニス連盟(ITF)が主催する女子テニスの国別対抗戦で、2020年に採用された新フォーマットでは昨年まで12ヵ国が3チームによる4グループに別れて総当たり戦を行ったあと各グループの1位4チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決めていた。

 今回改正されたフォーマットでは8チームが1回戦を戦い、シード国4チームは初戦をBYEで免除されるため準々決勝からスタートする。試合は原則としてシングルス2試合(ベスト・オブ・3セットマッチ)とダブルス1試合(第3セット10ポイントマッチタイブレーク)で争われ、先に2勝を挙げたチームが勝者となる。

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写真◎Getty Images

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