9大会ぶりにグランドスラム復帰のキリオスが初戦敗退後に「ここでもう一度シングルスをプレーするなんて想像できない」と弱気な発言 [オーストラリアン・オープン]

写真はニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス1回戦でニック・キリオス(オーストラリア)はジェイコブ・ファーンリー(イギリス)に6-7(3) 3-6 6-7(2)で敗れ、9大会ぶりのグランドスラム復帰を勝利で飾ることはできなかった。

 タイブレークの末に第1セットを落としたあと第2ゲームで初のサービスダウンを喫して第2セットも失ったキリオスは第3セット2-3からブレークバックに成功して意地を見せたが、ふたたびもつれ込んだタイブレークで圧倒した23歳のファーンリーが2時間19分で四大大会でのマッチ2勝目を挙げた。

 大会デビュー戦を勝利で飾ったファーンリーは次のラウンドで、第28シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-3 5-7 3-6 6-0 6-3で破って勝ち上がったアルトゥール・カゾー(フランス)と対戦する。

 2022年ウインブルドンで準優勝したあとワシントンDCでタイトルを獲得するなどして世界ランクを一時19位まで上げながら度重なるケガで翌年は1大会にしか出場できずに終わったキリオスにとって、これは約18ヵ月ぶりの復帰2大会目となる。

 第1セット後半からフィジカルに問題を抱えている様子を見せ始めたキリオスは第2セットで2度フィジオ(理学療法士)を呼んで治療を受け、劣勢でも奮起して最後まで戦い抜いた。

 敗戦に落胆したキリオスは試合後の記者会見で、「現実的に考えれば、ここでもう一度シングルスをプレーするなんて想像できない」と弱気な発言をした。

「試合に臨む自分の体調を考えると、サービスに影響があることはわかっていた。でも4~5時間も並んでまで僕を応援してくれるファンがたくさんいたから諦める訳にはいかなかった」

 キリオスは2022年大会で優勝したタナシ・コキナキス(オーストラリア)とのペアでダブルスにもエントリーしており、初戦の相手は同胞のジェームズ・ダックワース/アレクサンダー・ブキッチ(ともにオーストラリア)となっている。

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写真◎Getty Images

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