二児のパパとなったメドベージェフは苦戦を強いられながらも1回戦に勝利、ツアー大会初挑戦の世界418位サムレが健闘 [オーストラリアン・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したカシディット・サムレ(タイ)に苦戦を強いられながらも6-2 4-6 3-6 6-1 6-2で退けた。

 妻が第二子の出産を控えていたメドベージェフは前哨戦でプレーしておらず、これが今季の初戦だった。セットカウント1-2と追い込まれたメドベージェフは第4セット1-1から7ゲームを連取して主導権を取り戻し、最終的に3時間8分で勝利をもぎ取った。

 世界ランク418位で23歳のサムレは昨年11月のアジア・パシフィックWILDCARDプレーオフ(中国・四川省成都/ハードコート)で優勝して出場権を獲得し、タイ人として2012年大会で予選を突破したダナイ・ウドムチョク(タイ)以来となる四大大会男子シングルス本戦入りを決めていた。

 ITFツアー(シングルス4勝&ダブルス2勝)より上のレベルではチャレンジャー大会で一度だけベスト8に進出したことがあるだけのサムレにとって、これが予選も含めてツアー大会初挑戦だった。

 同大会に9年連出場となる28歳のメドベージェフは、3度(2021~22年、24年)の準優勝がこれまでの最高成績。第3シードで臨んだ昨年は決勝で2セットを先行してタイトルに近づいたが、ヤニク・シナー(イタリア)に6-3 6-3 4-6 4-6 3-6で逆転負け喫していた。

 メドベージェフは次のラウンドで、カミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)を4-6 7-6(3) 6-3 5-7 6-4で破って勝ち上がった予選勝者のラーナー・ティエン(アメリカ)と対戦する。

 そのほかの試合では第18シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)、第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)、前哨戦のオークランド(ATP250/ハードコート)でATPツアー史上最年長のチャンピオンとなった38歳のガエル・モンフィス(フランス)、ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ)が2回戦に駒を進めた。

 第30シードのジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)は試合を通して一度もブレークチャンスを作れず、自国の大先輩であるモンフィスに6-7(7) 3-6 7-6(6) 7-6(5) 4-6で競り負け初戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者

大会3日目◎1月14日|主な試合結果

男子シングルス1回戦

○9フベルト・フルカチュ(ポーランド)[18] 7-5 6-4 6-4 ●10タロン・グリークスプア(オランダ)

○27ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)6-7(5) 6-4 1-6 6-3 6-4 ●28ジズー・ベルグス(ベルギー)

○38ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)6-2 3-6 7-6(4) 4-6 6-4 ●37フランシスコ・コメサーニャ(アルゼンチン)

○39ガエル・モンフィス(フランス)7-6(7) 6-3 6-7(6) 6-7(5) 6-4 ●40ジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)[30]

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○41ベン・シェルトン(アメリカ)[21] 7-6(3) 7-5 7-5 ●42ブランドン・ナカシマ(アメリカ)

○60ミッチェル・クルーガー(アメリカ)[Q] 6-4 6-4 6-3 ●59リンキー・ヒジカタ(オーストラリア)

○62ラーナー・ティエン(アメリカ)[Q] 4-6 7-6(3) 6-3 5-7 6-4 ●61カミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)

○64ダニール・メドベージェフ(ロシア)[5] 6-2 4-6 3-6 6-1 6-2 ●63カシディット・サムレ(タイ)[WC]

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写真◎Getty Images

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