前年の準優勝者ジェン・チンウェンが2回戦で36歳シグムンドに敗れる番狂わせ「今日は私の日じゃないのかもしれないと感じている」 [オーストラリアン・オープン]

写真は2回戦敗退に終わった前年の準優勝者ジェン・チンウェン(中国)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、第5シードのジェン・チンウェン(中国)が36歳のラウラ・シグムンド(ドイツ)に6-7(3) 3-6で敗れる番狂わせが起きた。

 前年の大会で準優勝を飾ったジェンは4-4からサービスダウンを喫した直後に追いつきながらもつれ込んだタイブレークを取られて第1セットを失ったあと第2セット0-2からブレークバックに成功したが、直ぐにリードを奪い返したシグムンドが残りのサービスゲームをきっちりキープして2時間16分で勝利を決めた。

 今大会ここまでに敗退したもっともランキングの高い選手となってしまった世界ランク5位のジェンはこの試合中に2度タイムバイオレーションを取られ、ひとつのポイントでファーストサーブを失った。

「試合の中では自分ができることをしようと心掛けている。今日は私の日じゃないのかもしれないと感じている」とジェンは試合後の記者会見で語った。

「重要なポイントで(気になっている)細かい点がたくさんある。正しい選択ができていなかった」

 ジェンは男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(WTA500/ハードコート)を欠場したため、これが今季最初の大会だった。

「まだ(肘に)ケガが残っていて、少し痛みを感じながらプレーしていたの。ときどき影響があり、完全には回復はしていないわ」とジェンは明かした。

「ウォームアップ大会に出なかったことは関係ないと思う。今日は自分がコートでいいプレーをできなかったことが主な敗因よ」

 2022年4月以来の対トップ10勝利を挙げたシグムンドは、「もちろん凄くうれしいし、自分のパフォーマンスをとても誇りに思っている。自分のベストテニス以上のプレーをしなければならないとわかっていた」と試合後にコメントした。

「私には失うものが何もなかった。彼女は素晴らしい選手だし現時点でベストプレーヤーのひとりだけど、自分もいいプレーができるとわかっていた」

 シグムンドは次のラウンドで、アナスタシア・ポタポワ(ロシア)を7-6(2) 2-6 6-2で破って勝ち上がった第27シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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