19歳ティエンが前年の準優勝者メドベージェフを倒すサプライズ、マーガレット・コート・アリーナのナイトセッションでネクストジェン出場メンバーが連日の番狂わせ [オーストラリアン・オープン]

写真は前年の準優勝者を倒す番狂わせを演じた19歳のラーナー・ティエン(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた19歳のラーナー・ティエン(アメリカ)が前年の準優勝者で第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 7-6(4) 6-7(8) 1-6 7-6(10-7)で倒す番狂わせを演じた。

 2セットを連取したティエンはタイブレーク7-6でマッチポイントを握りながら第3セットを落とすと一方的に第4セットを取られたが、押し気味に進めながらも5-5からサービスダウンを喫した直後に取り返して持ち込んだ10ポイントタイブレークで4-6から巻き返した末に4時間49分で勝利をもぎ取った。

 終盤に雨による短い中断もあったが、両者が死力を尽くした見応えある熱戦は午前2時55分に終了した。

 マーガレット・コート・アリーナのナイトセッションでは2024年12月に昨年から20歳以下で争われることになった若手男子選手のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」に出場したメンバーの活躍が続いており、3日連続で10代の選手がトップ10プレーヤーから金星を挙げている。

「もちろん第5セットのタイブレークにならないよう願っていたけど、勝つことができてただただうれしいよ」とティエンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「予想以上に苦しい展開になってしまったのはわかっている。あれだけ長くプレーしてマッチポイントを掴みながら第3セットを落とすのは辛かった…」

 第4セット終了後にトイレットブレークを取って戻ってから流れを取り戻し始めたことを指摘されたティエンは、「正直に言うと、第4セットではトイレに行きたくてたまらなかったから早く終わらせようとしていた」と明かした。

「でも第5セットを自分のサービスから始めたかったから0-5からはキープして、そしてすべてがうまくいったんだ」

 ティエンは次のラウンドで、予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ)を4-6 6-4 7-6(3) 6-4で破って勝ち上がったコランタン・ムーテ(フランス)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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