引退もよぎった背中のケガを乗り越えたバドーサが初のグランドスラム4強入り「あのときは1年後に自分がここにいるとは思ってもみなかった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は背中の疲労骨折を経てキャリア初のグランドスラム4強入りを決めたパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で第11シードのパウラ・バドーサ(スペイン)が第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-5 6-4で倒し、四大大会で初のベスト4進出を決めた。

 5-5から初のブレークに成功して第1セットを先取したバドーサは第2セット2-0から2-2に追いつかれたあと3ゲームを連取して突き放し、2度目のサービング・フォー・ザ・マッチで最初のマッチポイントをものにして1時間43分で勝利をもぎ取った。

 昨年11月に女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ」で初タイトルを獲得した20歳のガウフは今季の男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」で全勝して母国の優勝(2年ぶり2度目)に貢献して今大会を迎えていたが、連勝は「11」でストップした。

 最後に放ったフォアハンドの強打がウィナーになったのを見届けると、バドーサは両ひざと両手をコートについて勝利を祝った。

 背中の疲労骨折に苦しみ約半年の離脱を経て昨年1月に復帰した元世界ランク2位のバドーサは序盤には苦しんだものの徐々に調子を取り戻し、5月の時点で140位まで落ちていたランキングを12位(最高11位)まで上げてWTAアワードでカムバック選手賞を受賞した。

「今日は最高のプレーがしたいと思って試合に臨んだきたけど、実際にそれができたと思う。ココは立ち上がりに物凄いテニスをしていたけど、自分は今日の試合で披露したレベルをとても誇りに思う」とバドーサは試合を振り返った。

「1年前は背中のケガを抱えていてテニスを引退しなければならないかもしれなかった。今はここで世界最高の選手たちと戦っている。今日の試合に勝って準決勝に進出したけど、あのときは1年後に自分がここにいるとは思ってもみなかった」

 バドーサは次のラウンドで、第27シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-2 2-6 6-3で破って勝ち上がった第1シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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