キツマノビッチが2つのマッチポイントを凌いだ末に2020年9月以来のツアー2勝目、ナカシマとのダブルスも制して2冠達成 [デルレイビーチ・オープン]

写真は2020年9月以来のツアー2勝目を挙げたミオミル・キツマノビッチ(セルビア)、後ろは準優勝のアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「デルレイビーチ・オープン」(ATP250/アメリカ・フロリダ州デルレイビーチ/2月10~16日/賞金総額71万735ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第7シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)が第8シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に3-6 6-1 7-5で逆転勝利をおさめて大会初優勝を飾った。

 元ジュニア世界ランク1位で25歳のキツマノビッチがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、2020年9月のキッツビューエル以来でキャリア2度目(準優勝3回)となる。同大会では2023年にも決勝に進出したが、テイラー・フリッツ(アメリカ)に0-6 7-5 2-6で敗れていた。

 第6ゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたキツマノビッチは1-1から5ゲームを連取して第2セットを取り返し、第3セット2-5で15-40のピンチを凌いでキープしたあと2度連続でブレークに成功して2時間10分で競り勝った。

 ステファノス・チチパス(ギリシャ)に3-6 6-7(3)で敗れた2022年4月のモンテカルロ以来となる2度目のツアー決勝を戦ったダビドビッチ フォキナは第3セット5-2の40-15で放った強力なフォアハンドのダウン・ザ・ラインを僅かに外し、目の前まで迫っていたチャンスを取り逃してしまった。

「これ以前に決勝で2度負けており、今日も(第3セット)2-5でマッチポイントを握られていたのに勝てるなんて信じられないよ。最高の気分だし、自分をとても誇りに思う」とキツマノビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「信じられないような1週間だった。一生懸命になって取り組み、できることはすべてやった。かなり時間がかかったけど、信じ続けた結果ついにもう一度タイトルを獲得することができたから本当にうれしいよ」

 ブランドン・ナカシマ(アメリカ)とのダブルスでも勝ち残っていたキツマノビッチは引き続き決勝に臨み、クリスチャン・ハリソン/エバン・キング(ともにアメリカ)を7-6(3) 1-6 [10-3]で倒して単複2冠を達成した。

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写真◎Getty Images

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