ジョコビッチが2大会連続初戦敗退、2018年シーズン以来の3連敗「ここ数年は状況が明らかに違ってきている」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日5~16日/賞金総額1304万2410ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)に2-6 6-3 1-6で敗れる場狂わせが起きた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ジョコビッチはこの試合が初戦だった。ファン デ ザンツフープは予選決勝でマッテオ・ジガンテ(イタリア)に敗れたが、ファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)が左足のケガを理由に棄権したためラッキールーザーで本戦入りが決まっていた。

 ミスを連発して第1セットを落としたジョコビッチはワンブレーク差で第2セットを取り返したが、ファン デ ザンツフープが第3セット1-1から最後の5ゲームを連取して2時間1分でキャリア8度目の対トップ10勝利を決めた。

 29歳のファン デ ザンツフープは昨年のUSオープン2回戦でカルロス・アルカラス(スペイン)を6-1 7-5 6-4で倒すサプライズを起こしたが、ツアーレベルで連勝したのは今季初となる。

「試合を通して冷静さを維持できたと思う。第2セットは非常に厳しくてジョコビッチが大きくリードしたけど、(1-5から)3-5まで追い上げたことで少し勢いを取り戻せたのがよかったと思う」とファン デ ザンツフープは試合を振り返った。

「第3セット序盤を凌ぎ、先にブレークして流れを変えることができた。特に偉大な選手に対する試合で冷静さを失えば厳しいことはわかっていた。いつもできるように心掛けてはいるんだけどね」

 シードダウンを演じたファン デ ザンツフープは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を4-6 7-6(3) 6-1で破って勝ち上がった第25シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。

 ウィナー(16本)の倍以上となる37本のアンフォーストエラーを犯したジョコビッチは先月のドーハでも1回戦でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に6-7(4) 2-6で敗れており、途中棄権を強いられたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に対するオーストラリアン・オープン準決勝から3連敗を喫した。

 グランドスラム優勝歴24回を誇るジョコビッチがシングルスで3連敗したのは、2018年シーズン(オーストラリアン・オープン4回戦、インディアンウェルズ2回戦、マイアミ2回戦)以来となる。

「見ての通り、ここ数年は僕を取り巻く状況が明らかに違ってきている。自分が望むレベルでプレーできずに苦労している。たまに調子がいい大会もあるけど、ほとんどはチャレンジで苦労の連続だ」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「第3セット序盤はかなり接戦だったし、僕にもチャンスはあった。ただ酷いミスをいくつか犯してしまった」

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写真◎Getty Images

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