フェデラーが準々決勝へ、次はディミトロフ [USオープン]

アメリカ・ニューヨークで開催されている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)がわずか79分のうちに第15シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を6-2 6-2 6-0で倒し、準々決勝に駒を進めた。
 
 フェデラーはこのところの調子の向上を継続させている。これは彼がダニエル・エバンズ(イギリス)に対する6-2 6-2 6-1の3回戦にかけた試合時間より、数分短い。

「いいかい、ときにスコアというのは自分が当たり日で相手がそうでなければ、あっというまにこういうことになることがあるんだよ」とフェデラーはコメントした。

 彼は昨年のUSオープンで4回戦負けを喫しているが、これまでに獲得した「20」のグランドスラム・タイトルのうち5つ(2004年〜2008年)をこのハードコートの大会で手にしている。

「たぶん序盤に彼(ゴファン)はやや苦労していた。でも僕はしばらくして自分のリズムをつかみ、そのままの勢いで突き進むことができた。もう2度と振り返らなかったよ」

 ゴファンの見解はどうだろうか?

「自分がなぜすべてを…簡単なボールをミスしていたかわからない」とゴファンは振り返った。

「そして突然、彼はよいプレーをし始めるという訳だ」

 フェデラーは次のラウンドで、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。グランドスラム大会で2度ベスト4に進出したことのあるディミトロフは、ここフラッシングメドウではノーシードだ。

 現在、アンドレ・アガシ(アメリカ)とラデク・ステパネク(チェコ)をコーチとするディミトロフは、若手のアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-5 6-3 6-4のストレートで下し、自己初のUSオープン準々決勝に進出した。

 フェデラーはディミトロフに対し、7勝0敗の対戦成績を誇っている。

「僕とロジャーの過去の対戦成績、過去に僕らがどのように戦ってきたかを鑑みると、僕に優位性を与えるものは何もないね」とディミトロフは語った。

 そして第5シードのダニール・メドベデフ(ロシア)も、予選から勝ち上がったドミニク・コプファー(ドイツ)を3-6 6-3 6-2 7-6(2)で下し、グランドスラム大会で自己初となる準々決勝に進んだ。

 4回戦で観客のブーイングを煽ったメドベデフは、ルイ・アームストロング・スタジアムの挑発者の役をまたも引き受け、コプファーを倒したあとにもっとブーイングするよう観客に頼んだ。

「君たちは僕に勝つためのこうも膨大なエネルギーをくれた。ありがとう!」と彼は言い放った。それは3回戦で勝ったときに、ヤジってきた観客たちと行ったのと類似したやりとりだった。

「君たちは最高だ!」

 メドベデフは準々決勝で、第23シードのスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカは世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と4回戦を戦ったが、6-4 7-5 2-1でリードしているときにジョコビッチが左肩の故障のため途中棄権した。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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