新世代ライバル対決でアルカラスに勝ったシナーが2連覇を達成「シーズンをこのように終えることができて本当にうれしい」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真は男子シングルスで2連覇を達成したヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・ピエモンテ州トリノ/11月9~16日/賞金総額1550万ドル/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)が第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に7-6(4) 7-5で競り勝ち2連覇を達成した。

 24歳のシナーがツアーレベルの同種目でタイトルを獲得したのは、2週間前パリに続いて通算24回目(今季6勝目、準優勝通算9回)となる。

 すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したシナーは第2セット第1ゲームで一度だけサービスダウンを喫したが、第6ゲームで追いつくと6-5から2度目のブレークに成功して2時間15分で歓喜の瞬間を迎えた。

 両者はこれが16回目の対戦だったが、2連敗中だったシナーが通算6勝目を挙げた。今季は3つのグランドスラム決勝を含む5試合でプレーし、ウインブルドン決勝(4-6 6-4 6-4 6-4)以外はアルカラスが勝っていた。

「かなりの接戦だった。第1セット(5-6)でセットポイントを凌いだけど、あの状況にうまく対処できて凄く満足している」とシナーは試合を振り返った。

「カルロスと対戦するときは最高のテニスをしなければならない。サービスの調子がとてもよかったけど、彼はリターン力はテニス界屈指だからね。厳しい試合だったけど、シーズンをこのように終えることができて本当にうれしい。素晴らしいよ」

 3年ぶり2度目の年末世界ナンバーワンを決めたアルカラスが同大会でプレーしたのは3度目だったが、初参戦だった2023年のベスト4がこれまでの最高成績だった。

 第1セット5-4のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取ってハムストリングの治療を受けたアルカラスは右太腿にテーピングを施してプレーを続けたが、室内ハードコートでマッチ30連勝中だったシナーを止めることはできなかった。

「サービスに飛び付いたときにハムストリングに違和感を感じたんだ。そのあともしっかり動けていたからそれほど影響はなかったと思う」とアルカラスはケガの影響を否定した。

「ケガのせいてゲームプランを変えた訳じゃない。何か違うことをしなければならないと感じたから変えたんだ」

 先に行われたダブルス決勝では、第2シードのハリ・ヘリオバーラ(フィンランド)/ヘンリー・パッテン(イギリス)が第5シードのジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキー(ともにイギリス)を7-5 6-3で退け今季6勝目を挙げた。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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