ジョコビッチがチチパスに苦戦もナダルとの頂上決戦へ [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2セットアップから追い上げられるも第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3 6-2 5-7 4-6 6-1で振りきり、決勝に進出した。試合時間は3時間54分。

 ロラン・ギャロスに16年連続出場となる33歳のジョコビッチは、2016年の決勝でアンディ・マレー(イギリス)を倒して生涯グランドスラム(キャリアを通じて4つのグランドスラムのすべてを制すること)を達成。昨年は準決勝で、ドミニク・ティーム(オーストリア)に2-6 6-3 5-7 7-5 5-7で敗れていた。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 先のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の4回戦でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦したジョコビッチは誤って線審の喉にボールをぶつけたことで失格処分を受けたが、直ぐにヨーロッパに渡って前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)でタイトルを獲得して今大会を迎えている。

 今年の大会でジョコビッチが優勝すると、「ダブルグランドスラム」(4大大会2回以上制覇)の偉業を成し遂げることになる。

 この結果でジョコビッチは、チチパスとの対戦成績を4勝2敗とした。クレーコートでは昨年5月にマドリッド(ATP1000/クレーコート)の決勝で対戦しており、ジョコビッチが6-3 6-4で勝っていた。

 今大会でのジョコビッチは、1回戦でミカエル・イーメル(スウェーデン)を6-0 6-2 6-3で、2回戦でリカルダス・ベランキス(リトアニア)を6-1 6-2 6-2で、3回戦でラッキールーザーから勝ち上がってきたダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を6-0 6-3 6-2で、4回戦で第15シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-4 6-3 6-3で、準々決勝では第17シードのカレーニョ ブスタを4-6 6-2 6-3 6-4で破って4強入りを決めていた。

 ジョコビッチは決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは準決勝で、第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-3 6-3 7-6(0)で下しての勝ち上がり。(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 09: Novak Djokovic of Serbia celebrates after winning match point during his Men's Singles semifinals match against Stefanos Tsitsipas of Greece on day thirteen of the 2020 French Open at Roland Garros on October 09, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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