2024年全米ジュニア優勝者ホダルがトップシードのティエンを倒す番狂わせで大会白星デビュー「自分を信じ続けるしかなかった」 [第8回Next Gen ATPファイナルズ]

写真はトップシードを倒す番狂わせを演じて大会白星デビューを飾ったラファエル・ホダル(スペイン)(Getty Images)


 男子20歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(ネクストジェンATPファイナルズ/サウジアラビア・マッカ州ジッダ/12月17~21日/賞金総額210万1250ドル/室内ハードコート)の第8回大会が開幕し、イブニングセッションで行われたブルー・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第1戦で第7シードのラファエル・ホダル(スペイン)が前年の準優勝者で第1シードのラーナー・ティエン(アメリカ)を1-4 4-3(3) 1-4 4-2 4-3(4)で倒す番狂わせを演じた。

 2017年に創設されたこの大会は、世界トップ8によるシーズン末のエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月9~16日/室内ハードコート)の若手版となる。

 今大会は出場権を争うレースランキング(Race to Jeddah)の上位8人が2つのグループに分かれてラウンドロビンを行い、上位2名ずつが決勝トーナメントに進出する形式となっている。試合は4ゲーム先取の5セットマッチやノーアドバンテージなど、大会独自のルールが採用されている。

 常にセットを先行されながらもその都度追いついたホダルは第5セット1-3から挽回する過程で合計4度のマッチポイントをセーブし、もつれ込んだタイブレーク4-4から最後の3ポイントを連取して2時間1分で大会白星デビューを飾った。

 11月のメスではツアー初タイトルを獲得したティエンは出場選手中唯一のトップ100プレーヤー(28位)だが、第2セットから第4セットにかけて23本ものアンフォーストエラーを犯して墓穴を掘ってしまった。

「激しい戦いだった。コンディション的には2人とも互角だったと思うけど、僕は重要な局面で非常にうまく対処することができた。ここジッダで最初の試合に勝つことができて本当にうれしい」と昨年の全米ジュニア優勝者で世界ランク168位のホダルは試合後に語った。

「とにかく自分を信じて突き進んだ。ラーナーはいつもいいプレーをするから、自分を信じ続けるしかなかったんだ。僕にも勝つチャンスはあると思っていたよ」

 同グループのもうひとつの試合では、第5シードのニコライ・ブドコフ シャール(ノルウェー)が第4シードのマルティン・ランダルーセ(スペイン)を4-1 3-4(7) 4-2 4-3(4)で振りきり白星スタートを切った。

 アフタヌーンセッションで行われたレッド・グループの試合ではオープニングマッチで第6シードのニシェッシュ・バサバレディ(アメリカ)が第3シードのディノ・プリズミッチ(クロアチア)を4-2 4-3(7) 3-4(3) 4-2で倒し、第2試合で第2シードのアレクサンダー・ブロックス(ベルギー)が第8シードのジャスティン・エンゲル(ドイツ)を3-4(7) 4-2 4-2 4-2で退けた。

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写真◎Getty Images

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