ブドコフ シャールに勝ったティエンが三つ巴となったブルー・グループを首位通過「最後のチャンスを最大限に活用したい」 [第8回Next Gen ATPファイナルズ]

写真は2勝1敗で三つ巴となったブルー・グループの首位通過を決めたラーナー・ティエン(アメリカ)(Getty Images)


 男子20歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」(ネクストジェンATPファイナルズ/サウジアラビア・マッカ州ジッダ/12月17~21日/賞金総額210万1250ドル/室内ハードコート)の大会3日目に行われたブルー・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第1シードのラーナー・ティエン(アメリカ)が第5シードのニコライ・ブドコフ シャール(ノルウェー)を3-4(2) 4-1 4-2 4-2で振りきり2勝目をもぎ取った。

 2017年に創設されたこの大会は、世界トップ8によるシーズン末のエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月9~16日/室内ハードコート)の若手版となる。

 今大会は出場権を争うレースランキング(Race to Jeddah)の上位8人が2つのグループに分かれてラウンドロビンを行い、上位2名ずつが決勝トーナメントに進出する形式となっている。試合は4ゲーム先取の5セットマッチやノーアドバンテージなど、大会独自のルールが採用されている。

 最初の2試合に勝っていたブドコフ シャールは第1セットをタイブレークの末に先取したが、11月のメスでツアー初タイトルを獲得して出場選手中唯一のトップ100プレーヤー(28位)であるティエンが続く3セットで一度ずつブレークに成功して1時間19分で勝利を決めた。

 先に行われた同グループのもうひとつの試合では、第7シードのラファエル・ホダル(スペイン)が第4シードのマルティン・ランダルーセ(スペイン)との同胞対決を4-3(7) 4-1 4-3(2)で制して2勝目を挙げていた。

 この結果でブルー・グループは2勝1敗で3人が並んだが、セット取得率で上回ったティエンが首位でブドコフ シャールはゲーム取得率の差で2位となった。

 ホダルがストレートで勝っていたため、ティエンがグループステージを突破するには3セットか4セットで勝つしかない状況だった。

「5セットマッチで長いけど、セットは(4ゲーム先取だから)あっという間に終わりかねない。サービスは試合を通してかなりよかったと思う。第1セットでもブレークはされなかったけど、彼(ブドコフ シャール)がタイブレークでいいプレーをした。自分のプレーが悪かった訳じゃないから心配はしていなかったよ」とティエンは試合を振り返った。

「コンディションに慣れつつあるし、日に日によくなっていると思う。その部分には満足している。これに出るのは最後だから、このチャンスを最大限に活用したいと思っている」

 アフタヌーンセッションで行われたレッド・グループでは、3戦全勝のアレクサンダー・ブロックス(ベルギー)と2勝1敗のニシェッシュ・バサバレディ(アメリカ)が決勝トーナメントに駒を進めた。

 第1試合で第6シードのバサバレディが第8シードのジャスティン・エンゲル(ドイツ)を4-3(3) 4-2 4-3(5)で下し、第2試合で既に2位以上が確定していた第2シードのブロックスが第3シードのディノ・プリズミッチ(クロアチア)を4-3(4) 2-4 4-2 4-0で退けた。

 準決勝ではティエンがバサバレディと、ブロックスはブドコフ シャールと対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles