連覇を目指すジョコビッチがビッグ4で唯一準々決勝へ [ウェスタン&サザン・オープン]

ATPツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月11~18日/賞金総額673万5690ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦。

 ビッグ4の再集合はいったいどうなったのか?

 もともと今大会は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、そしてアンディ・マレー(イギリス)の1月以来となる再会を実現するはずの場だった。

 しかし第2シードで出場予定だったナダルは、モントリオールでのロジャーズ・カップで優勝したあと疲労を理由に自らの初戦前に棄権。マレーは1月の腰の再手術以来となるシングルス復帰を果たしたが、1回戦で敗れた。そして第3シードのフェデラーはこの日、週末を待たずに敗退した。

 今、ただひとり残ったディフェンディング・チャンピオンで第1シードのジョコビッチのみが予選勝者のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を6-3 6-4で下し、準々決勝に進出した。

「全体的に見て非常によい、質の高い試合だった」とジョコビッチは振り返った。

「自分が正しい方向に進んでいることをうれしく思う。次の試合を楽しみにしているよ」

ウェスタン&サザン・オープン2019|PHOTOアルバム

 男子のドローは、予選勝者の夢の舞台となった。

 フェデラーを倒したアンドレイ・ルブレフ(ロシア)同様に予選から勝ち上がった日本の西岡良仁(ミキハウス)は前日にやってのけた第6シードの錦織圭(日清食品)に対する番狂わせに続き、この日もアレックス・デミノー(オーストラリア)を7-5 6-4で倒してその勢いを裏付けた。

 ATPマスターズ1000の大会においてふたりの予選勝者がベスト8に進出したのは、ここ10年で初めてのことだ。

 西岡は準々決勝で、アドリアン・マナリノ(フランス)を7-6(6) 6-2で破って勝ち上がった第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。両者は2週間前にワシントンDCの2回戦で対戦し、西岡が6-7(5) 6-2 7-6(5)で勝っていた。

 そのほかの試合では、第9シードのダニール・メドベデフ(ロシア)、第11シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、ルカ・プイユ(フランス)、リシャール・ガスケ(フランス)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 メドベデフがヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-2 6-1で、バウティスタ アグートが予選勝者のミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-1 6-2で、プイユが第10シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-7(3) 6-4 6-2で、ガスケはディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-6(6) 6-3で退けた。

 準々決勝では、ジョコビッチがプイユと、メドベデフがルブレフと、バウティスタ アグートはガスケと対戦する。

 この木曜日は、ATPがニック・キリオス(オーストラリア)に11万3000ドルの罰金を課したニュースから始まった。

 前夜の2回戦でハチャノフに7-6(3) 6-7(4) 2-6で敗れたキリオスは、試合中にラケットを叩き折る、主審を侮辱する、サービスリターンの準備をすること拒否するなどの行為を含む暴言にまみれた感情の激発を見せていた。彼はこれらの行動を咎められ、この法外な罰金を言い渡されることになった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
MASON, OHIO - AUGUST 15: Novak Djokovic of Serbia celebrates his win over Pablo Carreno Busta of Spain during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 15, 2019 in Mason, Ohio. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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