ナダルが35度目のマスターズ優勝、歴代最多記録更新 [ロジャーズ・カップ]

「ロジャーズ・カップ」(ATP1000/カナダ・モントリオール/8月5~11日/賞金総額633万8885ドル/ハードコート) の男子シングルス決勝で、前年度覇者で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が70分のプレーの末に第8シードのダニール・メドベデフ(ロシア)を6-3 6-0で倒し、同大会5度目となる優勝を遂げた。

 最初のタイトルは2005年にもたらされ、当時19歳だったナダルはアンドレ・アガシ(アメリカ)を倒して優勝していた。2度目のそれは2013年に実現した。ナダルはまたトロントでも、2008年と2018年にタイトルを獲得している。

「僕は堅固なプレーをした。間違いなく、今週ここまでで最高の試合だった」とナダルは振り返った。

「多くのことをうまくやることができた。コースを変えたり、リズムを変えたりといったことをね」

 ローマ、フレンチ・オープンと2つのクレーコート大会で優勝してツアー通算83勝を挙げているナダルは、この勝利でATP1000の大会でのタイトル数を「35」に伸ばした。これは世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の記録より2つ多い数字で最多記録だ。

「彼は今週を通し、非常にいいプレーをしていた。だから僕にとって、試合の出だしに彼を優位に立たせないことがすごく重要だった。決勝は誰にとっても少し余計に難しいものだからね」とナダルは続けた。

「僕は多くの決勝をプレーしてきた。だから彼のような優れた選手に対し、出だしはワナのある難しいものになり得るということがわかっていた。特に、彼のような選手が今週を通してそうだったように、大きな自信を持ってプレーしているときにはね」

 メドベデフにとって、これはナダルとの初対戦だった。

「どんな試合になるかは予想していた」とメドベデフはコメントした。

「そのための心の準備はできていたと思う。今日の僕は自分のベストテニスを見せることができなかったが、同時にラファは素晴らしかった。確信を持って言うけれど、試合をテレビで見直す必要があるが、とにかく彼を讃えたい。次の機会には僕はもっといいプレーをする必要があるね」

 ナダルはこの試合に先立ち、足首の故障でガエル・モンフィス(フランス)が棄権したため準決勝を不戦勝で勝ち上がっていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は優勝を決めたラファエル・ナダル(スペイン)
MONTREAL, QC - AUGUST 11: Rafael Nadal (ESP) salutes the crowd after his win of the ATP Coupe Rogers final match on August 11, 2019 at IGA Stadium in Montreal, QC (Photo by David Kirouac/Icon Sportswire via Getty Images)

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