ナダルが膝の故障でフェデラーとの準決勝を棄権 [BNPパリバ・オープン]
ATPツアー公式戦の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月7~17日/賞金総額903万5428ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で第4シードのロジャー・フェデラー(スイス)と対戦予定だった第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)は、膝の故障で棄権した。
暗い表情のナダルは、インディアンウェルズ・テニスガーデンでコートに出ていく予定時間の数時間前に棄権を発表した。
「今朝ウォームアップを行ったときに、僕の膝は必要とされるレベルで戦うに十分な状態ではないと感じた」とナダルはコメントした。
ナダルの右膝は、金曜日の準々決勝で第12シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に7-6(2) 7-6(2)で勝った試合の第2セットの最中に痛み始めた。
彼はその試合で2度トレーナーを呼び、トレーナーは膝のすぐ下にテーピングを施した。ナダルの動きが故障の影響を受けていることは、傍目にも明らかだった。
今後の予定についてナダルは、4月半ばに行われるクレーコートのモンテカルロ・マスターズまでは大会に出場しないだろうと言った。
「現時点では、モンテカルロまでには準備が整っているだろうということに疑いは抱いていないよ」
膝の問題は、ここ何年かに渡って32歳のナダルに付きまとってきた。それは、彼が昨年9月のUSオープン後に、2018年シーズンを早めに切り上げた原因でもあったのだ。USオープンでの彼は、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対する準決勝を2セット戦った時点で、棄権を余儀なくされていた。
ナダルは昨秋、棄権について話しているときに涙で言葉をつまらせたが、土曜日にもほとんど泣きそうに見えた。彼は、自分の練習時間やプレー時間に制限を与える膝の問題のため、対戦相手に対して(自分が)不利な状態に置かれていると感じ、ときどきそのことを悲しく思うと認めた。
それから彼は、「不平をいうべきときではないだろう。これらすべてにも関わらず、僕は今もここにいるのだから」と言って、気持ちを取り直した様子も見せた。
今年、十分に幸先のいいスタートを切ったナダルは、最終的にノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたオーストラリアン・オープン決勝に至る過程で1セットも落としていなかった。彼は現在世界ランク2位で、今季の戦績は11勝2敗だ。
「それでも、やはり辛い。膝に関して、今季の出だしには、多かれ少なかれ大丈夫だと感じていたわけだから」と彼は語った。
「今、しっかり、そしてできるだけ早く回復するためにとるべき方向性は何かを決めるべき過程が始まろうとしている」
そしてナダルは、これら多くの故障にも関わらず、ふたつのグランドスラム大会のサーフェスであるハードコートでプレーすることを諦めるつもりは毛頭ないことをわからせた。
「僕のゴールは、すべてのサーフェスでプレーすることだ」と彼は明言した。
フェデラーは決勝で、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。ナダルが記者会見で話している最中に行われていたもうひとつの準決勝で、ティームは第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に7-6(3) 6-7(3) 6-4で競り勝った。
ダブルスは決勝が行われ、ニコラ・メクティッチ(クロアチア)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)が第6シードのルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)を4-6 6-4 [10-3]で下して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真はラファエル・ナダル(スペイン)
INDIAN WELLS, CALIFORNIA - MARCH 16: Rafael Nadal of Spain speaks to members of the media after withdrawing from his men's singles semifinal match against Roger Federer of Switzerland due to a right knee injury on Day 13 of the BNP Paribas Open at the Indian Wells Tennis Garden on March 16, 2019 in Indian Wells, California. (Photo by Yong Teck Lim/Getty Images)
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