大坂が準決勝を棄権する意向を表明、黒人銃撃事件に抗議の姿勢 [ウェスタン&サザン・オープン]

WTAツアー公式戦の「ウェスタン&サザン・オープン」(WTAプレミア5/アメリカ・ニューヨーク/8月22~28日/賞金総額225万829ドル/ハードコート)の女子シングルスで初の4強入りを決めたあとに大坂なおみ(日清食品)が自身のSNSを更新し、準決勝を棄権する意向を表明した。

 この日行われた準々決勝で第4シードの大坂は第12シードのアネット・コンタベイト(エストニア)に4-6 6-2 7-5で競り勝ち、次のラウンドで第14シードのエリース・メルテンス(ベルギー)と対戦する予定だった。

ウェスタン&サザン・オープン2020|PHOTOアルバム

 大坂はSNSに公開した日本語のメッセージの中で、「こんにちは、皆さんの多くが知っているように、私は明日の準決勝の試合をする予定でした。しかし、私はアスリートになる前は黒人女性です。また、黒人女性としては、テニスをしているのを見るよりも、すぐに気をつけなければならない重要な事柄があるように感じます(原文ママ)」と説明し、23日にウィスコンシン州ケノーシャで起きた警察官による黒人男性銃撃事件に対する抗議の意志を示した。

「私が、プレーしていないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います(原文ママ)」と大坂は想いを綴った。

 これを受けてATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子テニス協会)および全米テニス協会(USTA)は大会を一時中断することに関する共同声明を出し、競技を金曜日から再開することを決定した。(テニスマガジン)

※写真は大坂なおみ(日清食品)
NEW YORK, NEW YORK - AUGUST 26: Naomi Osaka of Japan sits between points against Anett Kontaveit of Estonia during the Western & Southern Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 26, 2020 in New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

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