ペールとプイユの勝利でフランスがスペインに対して2勝0敗とリード [デ杯準決勝フランス対スペイン]
男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ準決勝「フランス対スペイン」(9月14~16日/フランス・リール/室内ハードコート)の初日が終了し、ブノワ・ペール(フランス)とルカ・プイユ(フランス)の勝利でフランスが2勝0敗とした。
金曜日の第1試合でペールがデ杯デビュー戦での序盤の緊張を克服し、第2試合のプイユは5セットの死闘を制した。
フランス・リールのピエール・モロワ・スタジアムのハードコートで、ペールはパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を7-5 6-1 6-0で下し、続いてフランスのナンバーワンであるプイユがロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に3-6 7-6(5) 6-4 2-6 6-4で競り勝った。
「勝つに値した試合だ」とフランス代表を率いるヤニック・ノア監督は言った。
「ブノワはカレーニョ ブスタを憔悴させ、それから我々は、予想外の展開がたくさん起きるクレージーな試合を見ることになった。ルカは素晴らしかった」
スペインは、世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)なしで戦わねばならないことになった。ナダルは先週、慢性的な膝の故障の再発のため、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対するUSオープン準決勝で途中棄権を余儀なくされ、次いでデビスカップ出場も不可能となったのだ。
第2試合のプイユとバウティスタ アグートは、3時間41分をかけて戦った。プイユはときに不安定だったが、終わりにかけて鋭さを見せた。彼は52本のエースを決め、アンフォーストエラーは87本にも及んだ。しかし彼は、第5セットの重要なポイントで非常にいいサービスを叩き込み、よりアグレッシブにプレーした。
2017年決勝の、勝負を決める最終試合に勝ったプイユは、第5セットの最後のゲームでブレークポイントを強烈なサービスによってセーブし、続いてサービスエースで3本目のマッチポイントを勝ち取った。最後はバウティスタ アグートのフォアハンドがサイドアウトし、長い戦いに終止符が打たれた。
土曜日のダブルスでは、ジュリアン・ベネトー/ニコラ・マウ(フランス)がマルセル・グラノイェルス/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)と対戦する。
一方、クロアチアのザダルで行われているもうひとつの準決勝では、やはりシングルスで2勝を挙げたクロアチアが2勝0敗とリードした。
カレーニョ ブスタは、ペールに対していいスタートを切ったが、試合中に被った左腿の故障の影響を受け、最終セットでは相手のショットを追うこともできなくなっていた。
チーム紹介のセレモニーでフランス国家が流れたとき、ペールは感情の波に襲われているように見えた。第1セットでの彼は、9度ダブルフォールトするなど、非常に緊張している様子だった。
カレーニョ ブスタはブレークを果たして3-2とリードしたが、第10ゲームでペールの見事なフォアハンドのクロスにやられ、ブレークバックされてしまう。ペールは次の自分のサービスゲームをキープし、それからアグレッシブなリーターンで攻めると、最初のセットポイントをドロップボレーでものにする度胸を見せた。
カレーニョ ブスタは完全に安定性を失ってしまった。第2セットでは、あまりに多くのミスを犯し始め、ペールがたちまち5-0とリードした。カレーニョ ブスタは9ゲームを連続で失ったあと、ついに1ゲームを取ったが、ペールは次の自分のサービスゲームを問題なくキープ。サービスエースでセットを締めくくった。
世界21位で、元USオープン準決勝進出者でもあるカレーニョ ブスタは、メディカル・タイムアウトを取って左腿に治療を受け、厳重なテーピングを施してからコートに戻った。しかし、ことは改善せず、ケガの影響で動きを妨げられているように見えた彼は、すぐに戦うことを断念した。
「スタート時に感情的になるのは当然のことだけど、立ち上がりの自分はうまくプレーできないかもしれないと、監督には警告しておいたよ」とペールは明かした。2年前、不品行を理由にリオ五輪の代表から外された彼は、この夏、ノア監督に自分をデ杯に初招集するよう働きかけたのだ。
カッとなりやすいペールは、フランス・テニス連盟(FFT)からチームルールを破ったと非難され、リオ五輪の代表から外された過去を持つ。
「このオリンピックのエピソードは、僕に痕跡を残した」とペールは言った。
「今日、これらの人々に囲まれて、とても感激しているよ。ヤニック(ノア)が僕を信頼してくれて、本当にうれしく思う」(C)AP(テニスマガジン)
※写真は昨年のパリの大会でのルカ・プイユ(フランス)
PARIS, FRANCE - NOVEMBER 02: Lucas Pouille of France returns a forehand against Jack Sock of the USA during Day 4 of the Rolex Paris Masters held at the AccorHotels Arena on November 2, 2017 in Paris, France. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)
Pick up
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Pick up
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『