男子は3回戦でトップ2シードが敗れる波乱の展開 [インカレ]
「平成30年度 全日本学生テニス選手権大会(男子86回/女子62回)」(岐阜県岐阜市・岐阜メモリアルセンター/本戦8月13~20日/ハードコート)の本戦5日目。男子はシングルス3回戦とダブル2回戦が行われ、単複のベスト16が決まった。
昨日の2回戦までに女子シングルスはトップ2が敗れているが、男子も3回戦で第1シードの千頭昇平(早大2年)と第2シードの田中優之介(早大2年)が揃って敗れた。
千頭を6-0 1-6 6-3のスコアで破ったのは亜細亜大3年の加藤彰馬。第2セットは千頭の反撃にあったが、最終セットは「うまくミスを引き出すことができた」と1-2から5ゲーム連取。「風も強かったし、とにかく1球でも多く返そうと思った」と笑顔を見せた。
「何でもないミスが多かったし、相手もうまかった」と千頭。第1シードから決勝へ突き進むかと思われたが、まさかの3回戦敗退となった。
田中は松田龍樹(近大1年)に6-7(5) 7-6(6) 4-6。勝った松田は西宮甲英高(兵庫)から今春、近大に進学したばかり。「相手は格上。自分でも驚いているけれど、攻守のバランスがうまくとれた」と勝因を口にした。
早大はトップ2シードのほか、第4シードの小林雅哉(3年)と第7シードの坂井勇仁(4年)も、この日の3回戦で姿を消した。早大の土橋登志久監督は「過去は関係ない。課題が出ている今、その課題とどう向き合っていくかが大事」と話した。
逸崎凱人(慶大)と林大貴(関大)の4年生対決は見応えがあった。小学校からの友人同士。同じテニススクールに通い、腕を磨いた。ともに大産大附高(大阪)に進み、3年生時には全日本ジュニア18歳以下のダブルス優勝を飾った。
大学での初対戦が最後のインカレとは何ともドラマティックだ。ドローを見た瞬間、絶対に対戦しようと誓い合い、その約束を実現させた。タイブレークをともに分け合って迎えた最終セットを6-2で奪った逸崎が勝者となった。
「勝てるチャンスがあったのに悔しい。でも最後に負けたのが(逸崎)凱人でよかったです」と林が言えば、逸崎も「本当に、ちょっとの差だった。(林)大貴のプレーもよかったし、楽しんで戦うことができました。大貴のためにも優勝したい」と口にした。
明日の男子は、シングルス4回戦8試合、ダブルス3回戦8試合が行われる。試合開始時間は10時の予定。
(編集部◎牧野 正 写真◎BBM)
※トップ写真は、シングルス3回戦で敗退した田中優之介(早大2年)
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