ウィンスロップ大学がコロナ危機で男女のテニスプログラムを打ち切り

アメリカ・サウスカロライナ州ロックヒルにあるウィンスロップ大学が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる財政不足のため、男子と女子のテニスプログラムを打ち切った。同校の理事会は、金曜日にこの措置を承認した。

 プログラムが打ち切られたことで影響を受けるのは、男女合わせて現存する12人のアスリートと入ってくるはずになっていた7人の新入生だ。

 もし彼らが学校に残ると決めるなら、同校は結ばれた奨学金協定は尊重されるとした。もし選手が去ることを選択した場合、彼らは即座に移った先の別の学校でプレーする権利を得ることができる。

 同校の大学スポーツ部門副主任であるケン・ハルピン氏は、この決断を下さねばならなかったことに「非常に心を痛めている」とコメントした。彼はこの決断の影響を受けるアスリート全員に対し、連絡を取ったという。

 ウィンスロップ大学のテニスチームは男女ともディビジョン1に属しており、女子は2016~19年の4連覇を含めてビッグサウスカンファレンス選手権を21回制していた。男子はビッグサウスカンファレンスのレギュラーシーズン優勝を9回遂げた実績を持ち、最後の優勝は2018年だった。

 大学側はCOVID-19による収益の損失に加え、テニス施設に必要な維持費がこの決定に影響を与えたと明かした。

 今回の件でウインスロップ大学は、コロナウイルスにもたらされた経済危機のためにスポーツ奨学制度を廃止しているアメリカ中の学校の列に加わった。同じサウスカロライナ州のファーマン大学は先月、野球と男子ラクロスをプログラムから外していた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は昨年5月にフロリダ州オーランドで行われたNCAA(全米大学体育協会)テニス選手権の様子(Getty Images)

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