大会前のウイルス検査で陽性なら報酬なしでリーグから除外 [ワールドチームテニス]
2020年の3週間のシーズンのためにワールドチームテニス(WTT)の会場に到着したとき、新型コロナウイルス(COVID-19)のテストで陽性判定を示した選手やコーチは報酬を受け取ることなくリーグから外れることになるという。
大会が始まってから陽性反応を示した者はシーズンの残り期間を通してチーム外となることになるが、それでも日割りで計算された報酬を受け取ることになる。
7月12日からウェストバージニア州のグリーンブライアーで行われる試合に向けて火曜日にWTTが発表した健康面でのプランには、すべての観客を対象に1日2回の体温チェックをすることなどが含まれていた。試合にはボールパーソンはおらず、主審は線審の代わりにエレクトリック・ラインコールを活用し、勝利やポイントを祝うハイタッチや対戦相手との握手は禁止となっている。
発表されたWTTの9チームのメンバーの中には、グランドスラム優勝経験者のソフィア・ケニン(アメリカ)、スローン・スティーブンス(アメリカ)、キム・クライシュテルス(ベルギー)、ボブ&マイクのブライアン兄弟(アメリカ)などが含まれている。
今年はパンデミックを理由にアメリカ各地を転戦せず、リーグは9チームをひとつの会場に集めて開催することを決めた。他のスポーツと同じように男女のプロテニスツアーは3月から休止されており、7月末まで公式戦は予定されていない。
WTTに出場してもATPやWTAのランキングポイントは得られない代わりに、ここ数週間の間に世界各地で行われているエキシビション大会と同じく独自の取り決めで大会を開催することができる。
火曜日にニューヨーク州政府から無観客開催の許可を得たUSオープンとは違い、WTTは3000人収容の観客席を持つ屋外施設での試合で1日500人までの観客を受け入れるという。
会場に入る前とコート入り口での体温測定で38度以上だった場合、観客は入場を拒否される。プレーヤーとコーチおよびスタッフはリーグの会場となるリゾートに到着した時点でウイルス検査を受け、テストの結果が出るまで隔離される。そして彼らに対しても、毎日の検温が義務付けられることになる。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真は昨年7月にアメリカ・ワシントンDCで行われたワールドチームテニスの試合の様子(選手はウクライナのマルタ・コスチュク)(Getty Images)
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