シンネルに敗れたズベレフ「体調が悪かった」 [フレンチ・オープン]

今年最後のグランドスラム「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦9月27日~10月11日/クレーコート)の本戦8日目は、男女シングルス4回戦と男女ダブルス3回戦などが行われた。
 
 USオープン準優勝者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はロラン・ギャロスでの4回戦で敗退したあとに少し熱があって息切れしていたと訴えたが。しかし、大会主催者も彼の対戦相手もあまり気にしていないようだった。

「プレーするべきではなかった。完全に体調が悪かった。息切れも酷くて、声を聞いて分かると思うけど喉も枯れている」と19歳のヤニク・シンネル(イタリア)に3-6 3-6 6-4 3-6で敗れた第6シードのズベレフは語った。

 フランステニス連盟(FFT)によって選手が宿泊しているパリ市内の2つのホテルでは、今大会を通して3000件ほどのPCR検査が行われてきた。選手が試合のためにコートに入場するときにマスクを着用しているがプレー中はもちろん外しており、試合後に握手をする代わりにお互いのラケットをタップさせる形で挨拶を行っている。

 名前は公表されなかったが、2人の女子選手が日曜日に始まったジュニア大会の前にPCR検査で陽性となって出場できなかった。

フレンチ・オープン2020|トーナメント表

 大会側はズベレフが試合後に語ったような症状があったにもかかわらず、ドクターに相談しなかったことを発表した。前日の夜の段階で、ズベレフには38度の熱があったことも判明している。

 主催者によると参加選手は5日ごとにPCR検査を受けており、それらの結果はすべて陰性だった。彼が最後に検査を受けたのが先週の火曜日で、日曜日の試合日にも受ける予定だった。

 ネットの反対側からズベレフの様子を見ていたシンネルは、「彼は普通に大丈夫そうだったよ。第3セットと第4セットは結構走っていたしね。でも彼は正直な人だと思うから、風邪を引いていたというなら信用するよ」と感想を述べた。「自分は風邪を引いてないと思う。大丈夫だと願っているよ」。

 シンネルは準々決勝で、13回目の優勝を目指す第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)に挑む。(APライター◎ハワード・フェンドリック&ジョン・レスター/構成◎テニスマガジン)

※写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
PARIS, FRANCE - OCTOBER 04: Alexander Zverev of Germany reacts during his Men's Singles fourth round match against Jannik Sinner of Italy on day eight of the 2020 French Open at Roland Garros on October 04, 2020 in Paris, France. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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