ベスト8が出揃う、トップシードのガルシアはコルネに敗退 [ボルボ・カーズ・オープン]

 アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンで開催されている「ボルボ・カーズ・オープン」(WTAプレミア/4月2〜8日/賞金総額80万ドル/クレーコート) のシングルス3回戦で、第1シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)が最後の17ゲームのうち12ゲームを落とし、同胞で第14シードのアリゼ・コルネ(フランス)に7-5 1-6 4-6 の逆転負けする波乱が起きた。

 世界7位のガルシアは、今年初のWTAツアーのクレーコート大会を力強くスタートし、37位で大会を迎えたコルネに対しても、その調子で突き進むことが予想されていた。ところがコルネは、第2、第3セットで2度ずつサービスゲームをブレークし、ガルシアに対するここ2戦で2勝目を挙げ、ベスト8に進出した。

 ガルシアは、昨年のフレンチ・オープン4回戦を含め、コルネとの最初の3対戦で勝っていた。コルネはこのチャールストンで、10年前に準決勝まで勝ち進んだ経験を持つ。

「この大会には、すごくよい思い出があるの」とコルネは言った。

「そして私は今、素晴らしい週を送っている。できるだけ長く、この旅を続けたいわ」

 木曜日の日中の試合では、第3シードのダリア・カサキナ(ロシア)、第5シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)、第7シードのマディソン・キーズ(アメリカ)らがストレート勝利で準々決勝に駒を進めた。

 前年度覇者のカサキナは、第13シードのイリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)に6-2 6-1で勝った。ゲルゲスは第10シードの大坂なおみ(日清食品)を 7-6(4) 6-3で下し、昨年9月にUSオープンで準優勝したキーズはカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-4 6-3で退けた。

 カサキナは、ファミリーサークル・テニスセンターのグリーンクレーの上で、初戦よりもずっとリラックスしてプレーできたとコメントした。

「タイトルを防衛するのがこうも難しいとは、誰も教えてくれなかった。私はこういう状態に慣れなければいけないわね」と、いまや世界12位のカサキナは言った。

 水曜日の夜、キーズは初戦に勝つのに3セットを必要としたが、対ジョルジ戦での彼女は、ずっと集中力を高めていた。この勝利で彼女は、ベルナーダ・ペラ(アメリカ)に対するアメリカ人対決の準々決勝に駒を進めた。ペラは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したベテランのサラ・エラーニ(イタリア)に6-3 2-6 6-4で競り勝った。

 キーズは、対戦する相手が誰であれ、最初の2戦によって自信を得たと感じている。

「かなりいい勢いに乗っていると感じているわ」と世界14位のキーズは言った。

「今日はすごくいいサービスが打てたと思う。うまくできたことがたくさんあったわ。だからただ、よくやっていること、やる必要のあることに集中していれば、コートの反対側に誰がいようと心配する必要はないと思うの」

 世界77位のクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)は、ここ2日で2度目のシードダウンを演じた。トップ10選手のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)の双子の姉である彼女は水曜日の夜、第2シードで元ウインブルドン・チャンピオンのペトラ・クビトバ(チェコ)を破っていたが、この日は第16シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)を6-3 1-6 6-2で下したのだ。

 そのほかの試合では、第8シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)が第9シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を6-3 6-4で、第12シードのキキ・バーテンズ(オランダ)は予選から勝ち上がったファニ・シュトーラ(ハンガリー)を6-2 6-4で退けた。

 これでベスト8が出揃った。準々決勝の顔合わせは、(ドローの上から)コルネ対バーテンス、ペラ対キーズ、ゲルゲス対カサキナ、セバストワ対プリスコバとなっている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はインディアンウェルズの大会でのカロリーヌ・ガルシア(フランス)
INDIAN WELLS, CA - MARCH 13: Caroline Garcia of France reacts after losing a point in her match against Angelique Kerber of Germany during the BNP Paribas Open at the Indian Wells Tennis Garden on March 13, 2018 in Indian Wells, California. (Photo by Harry How/Getty Images)

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